考察と行動(静岡製作所)

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構内緑地の「質」の向上を目指して

2015年度に実施した周辺環境についての資料調査では、製作所から2km以上離れた東側の「有度山」、西側の「谷津山」「八幡山」に多様な植物種で構成される緑が残され、鳥類や昆虫類が利用しているものの、市街地によって東西のつながりは大きく分断されていることが分かりました。

一方、構内における生きもの調査では、ハクセキレイ、ドバト、イソヒヨドリなど、森林や市街地に広く生息する適応力の強い鳥類の飛来が確認されましたが、構内の緑地を餌場として利用するケースはほとんど見られませんでした。また、チョウ類を中心とした昆虫類の調査でも、飛来してきたものが多く、吸蜜や発生のために構内の緑地を利用するチョウ類は数種に限られていました。

こうした調査結果を踏まえ、静岡製作所では、植栽や管理形態などを見直し、鳥類や昆虫類がより利用しやすい環境へと変えていくことで、限られた構内緑地の「質」の向上を目指しています。

静岡製作所に求められる緑地イメージ

  • 生物のすみかではなく、周辺生態系の中で、生物が一時的に利用できる緑地
  • 周辺植生と景観的に調和した緑地
  • 中低木や草地を中心とした緑地
  • チョウや鳥が舞う癒しの緑地

“よりみち緑地”の整備

緑地活用の方向性に沿って、静岡製作所では福利厚生エリア一帯の緑地を“よりみち緑地”として整備する計画です。“よりみち緑地”とは、鳥類や昆虫類が、餌を食べたり、休息したりするために一時的に立ち寄れる機能緑地です。これによって「有度山←→静岡製作所」「静岡製作所←→八幡山」「静岡製作所←→谷津山」という緑のつながりを確保し、広域の生態系ネットワークの構築に貢献することを目指しています。

その一環として、2016年度から試験棟「霧ケ峰みらい研究所」横の約80m2の敷地を活用し、“よりみち緑地”整備の試行を開始しています。同研究所はお客様や近隣住民など社外からの来訪者が立ち寄る施設のため、視覚的・景観的な配慮をしながら、対象の敷地に適した低木や草本植物を選定しました。今後、2年~3年をかけて、生きものが利用しやすい二次草地(人が維持する草地)づくりを進めていきます。

静岡製作所では、この「霧ケ峰みらい研究所」横のエリアにおいて、植栽に関するノウハウを蓄積するとともに、構内及び近隣住宅への影響(鳥類などが生息することによる交通への影響、糞害、落葉対策など)を踏まえ、今後“よりみち緑地”を福利厚生エリアへも広げていきます。

「霧ケ峰みらい研究所」横の敷地
「霧ケ峰みらい研究所」横の敷地
福利厚生エリア一帯の緑地
福利厚生エリア一帯の緑地

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環境への取組
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