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社会課題の解決や未来社会での
価値創出を見据えてデザインする

三品 拳大さんの写真三品 拳大さんの写真

社会課題の解決や未来社会での
価値創出までを見据えてデザインする

統合デザイン研究所 産業システムデザイン部 ビルシステムグループ 三品 拳大

三菱電機統合デザイン研究所は、三菱電機が展開する幅広い事業領域でデザインの研究開発を担う組織です。新たな体験価値の創出やソリューション提案まで、ユーザー目線に立った美しく快適で、使いやすく楽しいデザインに日々取り組んでいます。今回は、同研究所でデザイナーとして研究開発に携わっている三品拳大さんに仕事のやりがいと魅力について聞きました。

三品 拳大さん インタビューを受ける様子

プロダクトデザインから
ソリューションやサービスのデザインまで

私は2017年に入社し、産業システムデザイン部のビルシステムグループに配属されました。ビルに関わる製品やサービスを対象とするグループで、プロダクトデザインやWeb、アプリなどのデザイン開発に携わっています。

メーカーのデザインというと、製品の色や形を決めることだと思われるかもしれません。もちろんそうしたデザインも行いますが、統合デザイン研究所ではユーザーエクスペリエンス(UX)やユーザーインターフェース(UI)、ソリューション、サービスのデザイン開発まで幅広く行っています。

三品 拳大さん 仕事中の様子

利用者の快適のためにとことんこだわる

最初の1、2年は先輩について、いろいろと教えてもらいながら仕事をすることが多かったです。そもそも社会人になりたてなので、仕事のことだけでなく、社会人としてのマナーなども先輩からたくさん学びました。入社して最初に担当したのは、入社以前から開発が進んでいたエレベーター「AXIEZ-LINKs®(アクシーズ リンクス)」。
車いす専用操作盤のボタン配置などの詳細検討を担当しました。自分自身が車いすに座り、腕を上げられる位置などを確認しながら、車いすユーザーにとって使いやすいデザインを検証していったことを覚えています。その他にもエレベーターの面材や照明、音響の検討など、先輩にたくさん教えていただきながら業務に取り組んできました。

現在は、主にビル内の入退室を管理するカードリーダーのプロダクトデザインとUIデザインおよび、かご室内の液晶に表示される画面のUIデザインとサービスデザインを開発しています。どちらにおいても、デザインコンセプトから始まって製品のハードウエア、UI、そしてサービスと、全体の流れを把握しながらデザインを進めています。デザイン次第でユーザーの利便性や快適性は変わってしまうので責任は重大ですが、この仕事ならではの大きなやりがいも感じています。

三品 拳大さん インタビューを受ける様子

広い視野で研究し、人々の困りごとや
社会課題の解決に貢献できる

大学時代は医療・福祉系のプロダクトデザインやユニバーサルデザインに取り組んでいました。当社を志望した理由は、これまで取り組んできた内容を生かせそうだという点と、事業領域が広く、働き続ける中でさまざまな仕事に触れられることへの期待があったからです。私は新しいことにどんどんチャレンジしたい性格なので、その部分に強い魅力を感じました。
実際に統合デザイン研究所では製品開発の上流から下流までのあらゆるプロセスに携わることができるとともに、家電製品から社会インフラまで幅広い領域のデザインを行っています。これは、入社前の印象通りでした。

三品 拳大さんの写真
三品 拳大さんの写真
三品 拳大さんの写真

INTEGRATED
DESIGN CENTER

三品 拳大さんの写真

気軽なコミュニケーションを生かして
研究に取り組める環境

もしかしたら当社には堅いイメージがあるかもしれませんが、統合デザイン研究所は少し雰囲気が違うと思います。
開発業務では通常、さまざまな条件や制約の中でデザインを行いますが、自分たちが取り組むべきと考えるテーマに自由にチャレンジすることもできます。

デザイナーが各事業部内にいるのではなく、独立したR&Dの組織になっていることも特色です。事業に寄り添った現場に近いデザインと未来を見据えた研究との両方に取り組みやすい環境にあります。
また、プロジェクトは複数メンバーでチームを組むことがほとんどです。ですから、仕事の中でいろいろなことを教えてもらえますし、相談もしやすいので新しいことにも挑戦しやすいと思います。

研究所では、所全体で気軽にコミュニケーションを行える仕組みが整っているので、誰もが自由に発言できますし、仕事で何かわからないことがあれば詳しい人から助言をもらうことができ、解決できずに悩むことも少ないです。
このような研究所内でのコミュニケーションがあることで、自分のいるグループ以外の業務や研究内容なども知ることができます。そういった環境があることから、デザイナーとしての今後のキャリアプランも考えやすいと感じています。

三品 拳大さんの写真

技術の宝庫である三菱電機の総合力が
“やりたいこと”を後押しする

統合デザイン研究所はこれまでお話ししたように、いろいろと自由にチャレンジすることができる環境が魅力です。それもやはり事業領域が広いという当社のバックボーンがあるからこそだと思います。

何か新しいコンセプトのものをつくりたいと考えたとき、それを実現する技術が社内になければ、技術を一から新しく開発したり、世の中から探してきたりする必要があります。しかし当社では、社内に幅広い領域の技術と知見が数多く蓄積されています。
各領域の専門性の高い技術者や研究者とコミュニケーションを取ることで物事が前に進められるのは非常に頼もしく、ありがたい環境だと思います。

私は2023年4月から入社7年目に入ります。まだまだ若手と呼ばれる年齢で、先輩たちにいろいろと相談させてもらってばかりですが、そろそろ中堅メンバーとしてプロジェクトを引っ張っていけるような力をつけていかなければならない時期でもあります。今後、誰かから相談を受けたときにはしっかりと助けになれるように、これまで以上にいろいろな経験を積んで腕に磨きをかけていきたいです。

最後に

学生時代を振り返ると、企業でデザイナーがどんな仕事をしてどんな環境で働いているのか、知らないことが多かったです。インターネットで情報を探したり、OBに相談したり、あるいはインターンシップに参加してみたりと、入社を決める前にこれから働く場としてその会社の情報をしっかり集めることが大切だと思います。

私から統合デザイン研究所の業務や働く環境についてご紹介させていただきましたが、当社で働くことに興味を持ってもらえたなら、非常にうれしく思います。

1日の過ごし方は?

8:30

始業
フレックスタイム制なので始業、終業と働く時間はある程度自由に決めることができます。毎朝30分ほどは、メールチェックなど。

09:00

デザイン業務
デザインモデルの検証をするときは出社、PC上でデザイン検討をするときは在宅など、業務内容に合わせた働き方を選択。

12:20

お昼休み
在宅勤務の日は自分で昼ご飯を作ることが多く、たまに気分転換として、散歩に出掛けてリフレッシュ。

14:00

ミーティング
平均して1日2、3時間ほどミーティングを行います。オンラインが多いですが、出社したときはメンバーと直にコミュニケーションを取れることが楽しみ。

16:00

デザイン業務
依頼元から届いた仕様書を確認したり、作成したデザイン資料を送付するなど、その日の業務のまとめ。

17:00

終業
終業後は料理をしたり映画を観るなど、ゆっくりと過ごします。週末には同僚や友人と食事に行くことも。

休日の過ごし方

神奈川は海や山といった自然に囲まれた土地なので、海釣りに行ったり、山の麓でキャンプをしたりと、アウトドアアクティビティを楽しんでいます。
また、気になる展示やイベントがあれば東京の美術館まで気軽にいくことができるので、都心へのアクセスがいいところも魅力だと感じています。

「AXIEZ-LINKs」は三菱電機株式会社の商標です。

休日を過ごす三品 拳大さんの写真

PROFILE

三品 拳大さんの写真

統合デザイン研究所
産業システムデザイン部 ビルシステムグループ
三品 拳大

2017年4月入社。大学時代は医療・福祉系のプロダクトデザインやユニバーサルデザインを学ぶ。現在は、エレベーターの製品・サービスデザインやビル内セキュリティ機器のプロダクトデザインを手掛ける。

2017年4月入社。大学時代は医療・福祉系のプロダクトデザインや、ユニバーサルデザインを学ぶ。現在はエレベーターの製品・サービスデザインや、ビル内セキュリティ機器のプロダクトデザインを手掛ける。