用語集Glossary
気候変動
気候変動とは、国連によれば※1「気温や気象パターンの長期的な変化」のことを指します。気候変動は国境を越えて、人類の安全保障を脅かします。気候変動の要因は、火山活動や太陽活動の変化といった自然のものと、人間活動による温室効果ガスの増加や森林破壊といった人為的なものがあります。近年注目が高まっているのは、人為的な要因による地球温暖化です。我々のいる地球は太陽からのエネルギーを受けています。これによって、地上が温まります。大気中の温室効果ガス(CO2、メタン、一酸化二窒素、代替フロンなど)は地上から放射される熱を吸収または再放射することで、大気が温まります。これを温室効果といいます。人間の産業活動によって温室効果ガスの濃度が上昇すると、温室効果がさらに強まり、地上の温度が上昇します、これが地球温暖化のメカニズムです。地球温暖化によって、気温上昇はもちろん、海面水位の上昇や洪水の甚大化が引き起こされます。
国連によれば※2、2015年までの20年間で災害の発生回数は増えています。中でも47%を占める洪水によって、23億人が影響を受けたと言われています。また、熱波や寒波も人命を奪います。特に先進国における災害関連の死者の76%は、異常な気温によるものだと言われています。
SDGsの13番目の目標は「気候変動に具体的な対策を」です。我々は温室効果ガスの排出量を削減するなどし、この気候変動に立ち向かう必要があります。
※1 参照:国際連合広報センター
(https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/climate_change_un/what_is_climate_change/)