用語集Glossary
SDGs
SDGsは「Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標」の略です。2015年9月の国連総会において「Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development(通称:2030アジェンダ)」が採択されました。この文書のなかに17の目標および169のターゲットから構成される開発目標、すなわちSDGsが記載されています※1。
人類はこれまでに目覚ましい文明を作り出してきた一方で、たびたび戦争を繰り返してきました。しかし20世紀の大きな戦争を経験し、人類がとるべき生存戦略は「戦争」ではなく、「共存」であるという合意形成がなされました。これが公式文書として表現されたのが、国連憲章です。しかしその後も、世界各地では激しい戦争が勃発し多くの人命が失われています。これによって、平和を実現し人権を守る国連の役割が、より一層高まったといえます。
1980年代は、世界的に経済が成長を続けていました。このままでは地球環境や資源を維持できなくなるのではという懸念が生じ、「持続可能な開発」という概念が誕生しました。
1990年年代になると、開発途上国における貧困問題への関心が高まりました。
この流れを受けて2000年9月に採択されたのが、MDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)です※2。MDGsには、貧困と飢餓の撲滅をはじめ、2015年までに達成すべき8つの目標が設定されました。MDGsは一定の成果を挙げたものの、一部の分野では課題が残りました。その反省を反映するとともに、貧困や健康に重点が置かれていたMDGsでは不足があったエネルギーや経済分野をカバーすべく誕生したのが、後継者であるSDGsなのです。
※1参照:外務省ホームページ(SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 (mofa.go.jp))
※2参照:外務省ホームページ((ODA) ミレニアム開発目標(MDGs) | 外務省 (mofa.go.jp))