多くの製造業では、生産現場のデジタル化はまだ十分に進んでおらず、経営者はDX推進を経営課題の一つとして強く認識しています。
三菱電機グループでは、自ら製造業として長年培ってきた生産現場での経験・ノウハウをもとに、お客様の工場のスマート化をご提案してきました。さらに自らDXに取り組み、そこで得られた知見を活かして、お客様のDXを推進する様々なサービスをご提供しています。
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 産業第一事業部 製造DX推進グループ
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工場データをDXに活かす「見える化・分析サービス」
2021年9月
多くの製造業では、生産現場のデジタル化はまだ十分に進んでおらず、経営者はDX推進を経営課題の一つとして強く認識しています。
三菱電機グループでは、自ら製造業として長年培ってきた生産現場での経験・ノウハウをもとに、お客様の工場のスマート化をご提案してきました。さらに自らDXに取り組み、そこで得られた知見を活かして、お客様のDXを推進する様々なサービスをご提供しています。
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 産業第一事業部 製造DX推進グループ
生産現場では年々深刻化する人材不足を背景に、生産性向上のため「現場に行かず設備の稼働状況を監視したい」「設備異常を早期発見し、予知保全したい」「製造不良の原因を把握し、再発を予防したい」などのニーズがあります。これらを実現するためには、製造現場の様々なデータを「見える化」することが重要です。
「見える化」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する上でも重要です。経済産業省が2020年12月に発表した「DXレポート2(中間取りまとめ)」では、DXに至る取り組みを、アナログ・物理データのデジタルデータ化である「デジタイゼーション」、個別の業務・製造プロセスのデジタル化である「デジタライゼーション」、組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化である「デジタルトランスフォーメーション」の3つのステップに分け、組織の成熟度合いに応じたIT活用がガイドされています。「見える化」は、デジタイゼーションからデジタライゼーションに至るステップで不可欠であり、真のデジタルトランスフォーメーションへとつながるものです。
三菱電機グループでは、自ら製造業として長年培ってきた生産現場での経験・ノウハウをもとに、多くの製造業のお客様のデジタル化を推進し、生産性や品質向上に貢献してきました。中でもグループ内でIT事業を担う三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)は、長年に亘り培ってきた製造業向けの豊富なSI経験とノウハウを活かし、自社製品はもとより様々な製品/サービスを組み合わせて、お客様のDX実現を支援しています。
今回はデジタライゼーションへのステップに必要な「工場データ見える化・分析サービス」をご紹介いたします。
「工場データ見える化・分析サービス」は、 エンジニアリングチェーン の中で制御層( PLC / SCADA 等)から実行層( MES )における設備稼働、製造進捗/実績、品質情報といった「生産現場データ」の見える化および分析を支援するサービス群です。MDISが提供するMESソリューション「 MELNAVI 」の他、各種の装置・設備や品質管理系システムのデータ、さらにお客様が保有される既存データにも柔軟に対応いたします。
本サービスの中から、今回は「生産現場の見える化サービス」と「分析サービス」を紹介します。どちらも本格的にサービスを導入する前に試してみたいというお客様にお勧めのサービスです。
「生産現場の見える化サービス」は、制御層(OT層)の設備情報を見える化するサービスです。三菱電機のSCADA製品「GENESIS64」を使って生産設備の稼働ステータスや異常信号などを収集し、見える化します。お客様の環境・設備で有効性を確認するためのトライアルが可能です。
「分析サービス」は、実行層(IT層)から制御層(OT層)にわたる様々なデータ(稼働系/製造系)を分析するサービスです。品質情報の分析にはSAS社の「SAS Analytics」、分析診断には東京エレクトロンデバイス社の「CX-M」を活用するなど、お客様の環境やご要望に合ったツールを使って分析します。そこには生産現場のSIで培ったMDISの知見が活かされています。また、分析結果を即時確認したいお客様向けに「リアルタイム診断サービス」を近々提供する予定です。
今回ご紹介した「生産現場の見える化サービス」と「分析サービス」以外にも様々なサービスを用意しています。また、お客様のニーズに応えてこれからも様々なサービスを提供していきます。
DXを成功させるためには、データとデジタル技術の活用が重要です。しかし、工場データは膨大なため、全てを対象にすると時間とコストが増大します。まずは、分析に必要なデータを選定し、トライアル(お試し)から始めることが肝要です。
MDISでは、長年のSIerとして知見に加え、お客様との共創を通して新たな価値を創造し、お客様の課題解決、DX推進を支援させていただきます。生産現場にまつわるお悩みがございましたら是非MDISにお声がけください。