新型コロナウイルス感染症の影響によりテレワークにシフトしているものの、会社の電話を受けるためだけに出社を余儀なくされるケースがあります。また、既存PBXの老朽化、新しい働き方に合った電話システムの検討など、電話に関する課題は依然として多く残っています。三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)では、電話システムの構築から運用までをワンストップで対応する「電話システム(PBX/クラウドPBX)構築・運用サービス」を提供。マルチベンダー、マルチキャリアによる最適な提案で、導入後は24時間365日体制で監視を行い、運用業務を支援します。
目次
設計、構築、運用・管理、監視・保守までMINDがワンストップで提供
携帯電話やスマートフォンの普及によって固定電話は年々減少し、メール、SNS、チャットツールなど音声以外でコミュニケーションを取るケースが増えています。一方、企業では事業規模の大小を問わず、依然として固定電話が重要なコミュニケーションツールのひとつになっています。
しかし電話システムは構築するだけでなく、その後の運用・管理も必要であり、担当する総務部門や情報システム部門の大きな負担となっています。ハードウエアのPBX(電話交換機)を導入している場合、一定の期間が過ぎればリプレースをしなければなりません。導入時や運用時はPBXベンダー、通信キャリアとの調整や対応に時間や手間がかかります。社内においても、運用の過程で内線電話帳の更新や、スマホ電話帳への登録などが必要になります。
また、社員がテレワークや在宅ワークにシフトしている中、会社の電話番号にかかってくる取引先からの電話を自宅などで受けたい、または090、080などから始まる携帯電話の番号ではなく、会社の電話番号から取引先に発信したい、社員同士の通話には通話量削減のため内線電話を使用したいといったニーズも増えています。このようなテレワークや働き方改革の実現には、固定電話と携帯電話の通信を融合させた通信サービスFMC(Fixed MobileConvergence)や、PBXの機能をクラウドサービスとして提供するクラウドPBXが必要です。
これらの電話システムに関する様々な悩みを解決するのが、MINDの「電話システム(PBX/クラウドPBX)構築運用サービス」です。現状分析、システム設計、移行設計、運用設計などの「設計」から、機器の調達、システム構築などの「構築」、導入後のヘルプデスクや工事手配などの「運用・管理」、24時間365日の死活監視・アラーム監視などの「監視・保守」までMINDがワンストップで提供します。これにより、総務部門や情報システム部門の負担は大幅に軽減されます。
オンプレ、クラウド、ハイブリッド 様々なシステム構成を提案
MINDの「電話システム(PBX/クラウドPBX)構築運用サービス」について、3つの特長を紹介します。
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● 特長1 様々なシステム構成に対応
ハードウエアのPBXを自社のオフィスに設置する方式はもちろんのこと、クラウドサービスとして利用するクラウドPBXにも対応します。オンプレミスのPBXとクラウドPBXを組み合わせたハイブリッド構成での提供も可能です。
近年ニーズの高いクラウドPBXについては、各種ベンダーや通信キャリアが提供するサービスを複数用意しています。ネットワーク事業部コミュニケーションサービス部 第二課長の本田真智子氏は次のように語ります。
「クラウドPBXであれば、初期費用を抑えることができ、ネットワーク環境があれば日本中どこにいても会社の内線電話として、会社の電話番号で受発信することが可能です。スマートフォンが支給されている社員は、クラウドPBXのFMC機能でスマートフォンを内線として利用できるので、内線電話機の買い替えが不要となり、リプレース費用が削減できます」
クラウドPBXと類似したサービスで、ハードウエアのPBXを社外のデータセンターに設置して、複数の拠点を一元的に管理する「セントレックス」にも対応しています。この構成であれば、事業拠点のオフィスにはIP電話機とゲートウェイ装置を置くだけで、離れた拠点間とも内線通話ができます。管理部門や社内業務が中心の社員は、従来どおり固定電話や構内PHSが利用でき、外出の多い社員はキャリアFMCサービスによってスマートフォンを内線電話として利用可能です。
MINDではこれまでもデータセンターへIPセントレックスサーバーを設置し、全11拠点で8,000の内線を一元管理している実績があります。
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● 特長2 マルチベンダー、マルチキャリア
様々なベンダーが電話システムを提供している中、MINDでは特定のベンダーに依存することなく、ハードウエア、クラウドを問わず、お客様の用途に応じた最適なPBXを用意しています。
通信キャリアも、NTT東日本、NTT西日本、KDDI、ソフトバンク、NTTコミュニケーションズ等に対応しています。ベンダーや通信キャリアの組み合わせ方が分からない場合でも、MINDのシステムエンジニアがお客様のニーズに合わせて、最適なサービスの組み合わせを提案します。
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● 特長3 日常運用業務の負担軽減
一般的な電話システムの場合、導入を終えた後も、総務部門や情報システム部門には社内ユーザーから工事依頼や問い合わせが寄せられます。管理担当者はPBX業者に工事手配や障害対応を依頼し、通信キャリアに対しても回線手配や障害の問い合わせをすることになります。どこに問い合わせるべきか、問題の切り分けは、障害の内容を管理担当者が自ら判断して決めなければなりません。
MINDであればユーザー部門からの問い合わせ対応を含め、PBXベンダーや通信キャリアとのやり取りなども一元的に対応するため、総務部門や情報システム部門の負担を大きく軽減できます。
構築・運用実績は内線数11万以上
MINDの「電話システム(PBX/クラウドPBX)構築運用サービス」は、提供開始以来、多くのお客様が利用しています。2021年1月時点で約11万内線を運用中であり、うち構内PHSが約5万8,000台、FMCが約4,200台と、同種のサービスの中でもかなり大規模です。
「ご利用いただいているお客様は、製造、製薬、金融などで業種を問いません。傾向としては、製造業のお客様が工場内で利用する用途で、構内PHSを採用するケースが多く見られます。また、外出の多い営業担当者は、スマートフォンが内線電話としても使えるFMCを採用することが多く、近年は構内PHSから、徐々にFMCやクラウドPBXにシフトする傾向にあります」(本田氏)
ネットワークのエキスパートがセキュアなバックボーンネットワークを構築
また、MINDのサービスが他社にない強みは、電話システムの構築・運用だけでなく、バックボーンのネットワークまで網羅的に提供できることにあります。ネットワーク事業部 コミュニケーションサービス部 第二課の工藤三四郎氏は次のように語ります。
「クラウドPBXやセントレックスを導入する際は、必ずLANやWANの構築が発生し、セキュリティーを意識したネットワーク構築が求められます。一般的にPBXベンダーや通信キャリアが提供するサービスは、そこまで網羅しているものは少なく、MINDはすべてをトータルで提供できる数少ないベンダーです」
当たり前のように使っている社内電話ですが、その裏には多くの課題があり、テレワークでその存在がクローズアップされています。電話に関連する煩わしい作業をすべてMINDにアウトソーシングできる「電話システム構築・運用サービス」は、多くの企業にとって大幅な業務負担の軽減につながるはずです。