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新型コロナウイルス感染症が流行してから約3年、多くの企業でテレワークが定着しています。それに伴い、Web会議やチャットを使ってコミュニケーションを取る機会は増えたものの、電話も依然として重要な手段であることに変わりはありません。そこで、三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)では、MicrosoftTeams(以下、Teams)を外線・内線電話として利用する「Teams連携ソリューション」を提供しています。これによりコミュニケーションのすべてをTeams上に統合することが可能になり、業務の効率化を図ることができます。

三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 ネットワーク事業部 コミュニケーションサービス部 第一課長 浦門 秀紀 氏(左)三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 ネットワーク事業部 コミュニケーションサービス部 第一課 担当課長 前田 伸 氏(右)

三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 ネットワーク事業部 コミュニケーションサービス部 第一課長 浦門 秀紀 氏(左)
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 ネットワーク事業部 コミュニケーションサービス部 第一課 担当課長 前田 伸 氏(右)

テレワークの普及によりコミュニケーションの課題が顕在化

コロナ禍によりテレワークが広く普及しました。その中で課題とされているのが電話の運用です。取引先に広く周知している会社の代表番号や部門代表電話は、簡単に廃止することはできません。結果として、電話番の社員が出社することになり、テレワーク推進の障壁のひとつになっています。

一方、電話以外のコミュニケーション手段としてWeb会議やチャットなどのツールが浸透しました。しかし、これらにも課題があります。

取引先が自社と異なるツールを利用している場合、例えばWeb会議システム等では、会議用のURLをその都度発行してメールなどで共有する必要があり、急いで連絡したい場合でもタイムリーにコミュニケーションを取ることができません。また、チャットによるコミュニケーションでは、微妙なニュアンスが伝わりにくいということがあります。

これらの課題は全社員に携帯電話を配付すれば解決しますが、それには端末の導入およびセキュリティー対策を含めた運用のコストの壁が立ちはだかります。

Teamsを外線・内線電話として利用する「Teams連携ソリューション」を提供開始

こうしたコミュニケーションの課題を解決するために、MINDはTeamsを外線・内線電話として利用する「Teams連携ソリューション」の提供を開始しました。ネットワーク事業部コミュニケーションサービス部第一課長の浦門秀紀氏は「Web会議やチャットが普及したとしても、速報性が高い電話は欠かせないコミュニケーション手段です。そこで、多くの企業に導入されているTeamsに電話機能を追加することで、電話、Web会議、チャットといったコミュニケーション手段をTeamsに集約することにしました」と語ります。

Teams連携ソリューションは、すでにMicrosoft365を導入済みの企業であれば、ユーザー展開が完了しているTeamsに機能を追加するだけで利用開始ができます。ネットワーク事業部コミュニケーションサービス部第一課担当課長の前田伸氏は「Web会議、チャット、スケジュール管理などで日常的に利用しているTeamsに電話サービスを追加するので、電話を掛けるために別システムを立ち上げる必要がありません。すべてがTeams上で完結し、業務の効率化を図ることができます」と説明します。

Teams連携ソリューションは現在、Teamsから050番号で外線の発着信を可能にする「Teams外線サービス」と、現在ご利用中の固定電話の番号を使って外線やPBXの内線との発着信を可能にする「PBX-Teams連携」を用意しています。お客様に対する導入前のヒアリングから、課題の解決方法の提案、適切なツールの選択、Microsoft365の電話システムライセンスの適用、電話設定、環境構築などは、MINDがワンストップで提供するため、煩わしい手間が発生することはありません。

「今回、ニーズに合わせてご利用できるように2パターンを用意しました。いずれも、事前にMIND内で検証環境を用意して、セキュリティー環境やシステム間連携を評価し、懸念される事項をすべてクリアしたうえでリリースしています」(前田氏)

用途に合わせて選択できるTeams外線サービスとPBX-Teams連携

「Teams外線サービス」と「PBX-Teams連携」の特徴について解説します。

  • ● Teams外線サービス

    Teams外線サービスは、利用者ごとに発行される050番号を使って、外線の発着信を実現するサービスです。PC、スマートフォン、タブレットといったデバイスとインターネット環境さえあれば、在宅でも出張先でもどこからでも外線通話として利用することができます。ただし、内線電話の機能は装備していないため、社内との内線通話はTeamsのWeb会議の機能を利用することを想定しています。

    「このサービスの最大の特徴は、ユーザー側で設備を導入する必要がなく、クラウド上ですべて完結するところにあります。ハードウエア機器を会社資産として管理不要です。また、1IDから導入可能なので、一部の部署で試使用し、自社に向いていることを確認してから全社に拡大するといったスモールスタートも可能です」(前田氏)

    納期の目安として、三菱電機グループの1社では、初期構築を25営業日で完了しました。

  • ● PBX-Teams連携

    PBX-Teams連携は、企業が所有する既存PBX(電話交換機)を使って、Teamsからの外線および内線の発着信を実現するサービスです。会社の代表番号や部門代表電話など、既存の外線番号を利用することができるので、自宅や外出先でも社内と変わらない形で、取引先からの電話を受けたり、取引先に発信したりすることができます。内線電話も、従来通り通常の内線番号の利用が可能です。

    「PBX-Teams連携の最大の特徴は、外線と内線の両方が利用できるところです。既存のPBXを利用するため、例えば社内の固定電話や工場、物流現場など構内PHSを利用している部門とも内線電話を利用してコミュニケーションを取ることができます」(前田氏)

導入後の電話運用もMINDがサポート窓口の一元化で担当者の負荷を軽減

MINDでは、Teams連携ソリューションは導入後の運用サービスも提供しています。運用フェーズへの移行後に発生する内線番号に紐づく部署名・端末種別・内線データなどの維持・管理、ユーザーからの問い合わせ対応や障害発生時の保守対応、人事異動や人員増減時の調整支援など、煩わしい作業もすべてMINDが担当するため、担当者の負荷を軽減することができます。

「電話システムの運用管理では、ユーザーから電話の使い方の問い合わせに対応したり、通信キャリアやPBXの運用保守ベンダーなど複数の箇所に、設定変更などの作業を依頼したりする必要があります。MINDであれば、電話システムに関わる作業をすべて対応するため、MINDの窓口にご連絡をいただければ、ユーザーからの問い合わせから、各種作業発生時や障害発生時の対応まですべてサポートいたします」(浦門氏)

MINDでは、Teams連携ソリューションにとどまらず、オフィスとテレワークのハイブリッドワークをターゲットにしたソリューションも展開していく計画です。

「コロナが落ち着くと、オフィスで働く社員の比率も高くなっていくことが想定されます。そこで、例えばTeamsのプレゼンス機能と連携した座席管理システムや、オフィスの会議室、自宅、出張先等で働く社員があたかもひとつのオフィスや会議室にいるかのように会話ができる仮想オフィス空間サービスなど、新たなワークスタイルに対応するソリューションを開発し、お客様の利便性向上に貢献していきます」(浦門氏)

働き方の変化に向けて、MINDのTeams連携ソリューションは今後も進化を続けていきます。

Teams 連携ソリューションイメージ図

Teams 連携ソリューションイメージ図

※PBX:Private Branch eXchange/企業などの拠点内に設置し、外線電話の発着信や内線電話の接続を制御する構内交換機

  • 電話システム(PBX /クラウドPBX)構築・運用サービス

    従来のPBXやクラウドPBX、FMC(スマートフォン)など、様々な機器、回線、サービスを組み合わせ、お客様の働き方に最適な電話システムを構築します。構築後も増設・移設工事、保守、ヘルプデスク、設備管理、部門別請求など多彩なサービスメニューでお客様をサポートします。

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