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三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)は、2021年3月より契約書の締結や見積書、請求書等のファイル授受をオンラインで完結する「電子取引サービス@Sign(アットサイン)」(以下、@Sign)を提供しています。この度、インボイス制度の開始や完全義務化となる電子帳簿保存法への対応を踏まえて、シングルサインオン機能やAI-OCRによる自動入力機能を追加しました。これらにより利便性は向上し、データの利活用を進めることが可能となります。

三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 エキスパート 小倉 大典氏 (左)三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 村井 園美 氏 (中)三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 古賀 理沙子 氏(右

三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 エキスパート 小倉 大典氏 (左)
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 村井 園美 氏 (中)
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 古賀 理沙子 氏(右

“誰が”“いつ”作成した文書であるかを客観的に証明するサービス

@Signは、コロナ禍で出社制限が求められていた2021年3月、契約業務や請求書処理などの業務をオンラインで完結することを目指して開発されました。これにより、書類に押印するために出社する必要がなくなりました。さらに脱ハンコ化やペーパーレス化も実現し、印刷代、印紙代、郵送費の削減にも貢献します。

MINDでは、2002年から順次、電子証明書発行サービス、タイムスタンプサービス、長期署名クラウドサービスなどを開発し、「MINDトラストサービスTrustMinderシリーズ」として提供してきました。@Signは、長年培ってきたこれらの技術を活かして開発されたサービスです。

@Signの特徴について、セキュリティ事業部トラストサービス部第二課の古賀理沙子氏は次のように語ります。

「@Signは電子署名とタイムスタンプの付与により、“誰が”“いつ”作成した文書であるかといったことや、作成された文書が改ざんされていないことを客観的に証明するサービスです。

ユーザー目線のインターフェースを採用しており、ITに精通していない方でも直感的に操作することができます。システム連携の機能としてWeb APIを提供し、お客様が利用している既存システム経由で@Signの機能を利用することも可能です」

電子帳簿保存法の要件に対応手頃な価格で、導入も容易

2024年1月1日から電子取引で発生した取引情報(メールで受け取った請求書など)は、電子帳簿保存法(以下、電帳法)により電子保存が義務化されます。

この電帳法に対応していることが@Signの最大の特徴です。電帳法対応で対象となる紙で受領した見積書や注文書、納品書、請求書等のスキャナ保存にも対応し、法令要件で求められる取引年月日や取引金額、取引先等による検索機能も装備しています。そのため、メール添付やクラウドサービスを介して受け取った電子データと、紙で受領した書類をスキャンしたデータの双方を、電子データとして一元的に管理することができます。

電帳法への対応にあたり、多くのお客様から聞こえてくるのは「法令要件にどのように対応すればいいかわからない」といった悩みの声です。

@Signは、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)により、電帳法に基づく“電子取引ソフト法的要件認証”と“電帳法スキャナ保存ソフト法的要件認証”を取得しています。

「そのため、お客様は電帳法の法的要件を個別にチェックする必要がなく、@Signを導入するだけで電帳法の要件を満たすことになります」(古賀氏)

クラウドサービスである@Signは、最短2週間、初期費用なしで手軽に開始することできます。基本料金は1契約あたり月額8,800円(税抜き)、後は保存する文書数によって課金され、お手頃な価格になっています。また、MINDでは、@Signの試使用環境を用意しており、契約前に無償で試してみることもできます。セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課 エキスパートの小倉大典氏は「最初は書類の“電子保存だけ”と小さく始めて、徐々に機能を拡張しながら電子取引などの対応範囲を拡大していくことも可能です」と話します。

利便性とデータ利活用の観点から3つの機能を新たに追加

中堅企業から大企業まで多くのお客様の電帳法対応や業務効率化を支援する@Sign。リリースから約2年が経過し、お客様からは「データ入力をより効率的に行いたい」「他のシステムと連携したい」といった要望が寄せられました。そこで、さらなる利便性向上に向けて機能追加を実施。2023年6月時点で追加されている新機能は、インボイス制度への対応、AzureAD 認証によるシングルサインオン(SSO)、AI-OCRによる文書情報の自動入力の3点です。

  • ● インボイス制度への対応

    2023年10月からスタートされるインボイス制度に向けて、適格請求書(インボイス)への記載が義務付けられる「登録番号」と「税率ごとの金額」が登録できるように項目を追加しました。登録したデータは、CSV 出力が可能であるため、お客様で利用している会計システムへのデータ連携など、データ利活用の幅が広がります。セキュリティ事業部 トラストサービス部 第二課の村井園美氏は次のように語ります。

    「今後は国税庁から公開されているサイトとのAPI連携により、インボイス発行事業者の登録番号をチェックする機能を追加する予定です。これにより、確認業務の負荷軽減につながります」

  • ● Azure AD認証によるシングルサインオン機能※

    これまでの@Signは、専用のIDとパスワードの入力による認証に限られていました。シングルサインオン機能の追加により、Microsoft365などAzure AD認証に対応している他のWebサービスと共通の認証手順でのアクセスが可能となります。Azure AD認証によりパスワードの管理も不要となり、利便性が向上するとともにセキュリティ面のリスクを解消することにもつながります。

  • ● AI-OCRによる文書情報の自動入力機能※

    これまで、請求書や納品書等に記載されている情報は、お客様が手作業で@Signに入力する必要があり、負荷がかかっていました。そこで文書情報を自動的にデジタル化するAI-OCR機能を追加し、取引先名、金額、日付、請求書番号等の4つを自動入力できるようにしました。

    AI-OCR機能により入力ミスや入力漏れを防ぎ、業務効率の向上が期待できます。

    ※この機能はオプションです。

電子帳票配信サービスとの連携とクラウド会計サービスとの連携を予定

MINDでは今後も利便性の向上とデータ利活用に向けて、@Signに新たな機能を追加していきます。現在はMINDの電子帳票配信サービスとの連携と、クラウド会計システムとのデータ連携を計画しています。

  • ● 電子帳票配信サービスとの連携

    2MIND では、2004年より帳票の元となるCSVファイルをアップロードすれば、紙帳票をそのままのイメージで電子署名付きPDF帳票として作成する「電子帳票配信サービス」を提供しています。今後は@Signと電子帳票配信サービスとの連携により、請求書の作成から電子データの保存、さらに取引先への一括送信までを完結できるようになる予定で、より一層の利便性向上が期待できます。

  • ● クラウド会計システムとのデータ連携

    取引先から送付された請求書の受領業務についても、@Signを介してお客様が利用しているクラウド会計システムなど外部サービスとデータ連携する機能を追加する予定です。@Signに登録した請求書情報を、CSVファイルやAPIによってクラウド会計システムなどと連携するものです。

「連携対象となるクラウド会計システムやその他のサービスは検討中ですが、シェアの高い幅広いサービスへの対応を予定しています。会計システムに限らずオンプレミス環境で稼働しているERPシステム等との連携も実現していきたいです」(小倉氏)

MINDでは、さらに、紙文書のスキャン・入力を代行するサービスや、MIND が税理士などの専門家と協力しながら法令対応も含めたコンサルティングサービスを提供することも計画しています。

「今後も機能追加やサービス拡大により、お客様の業務効率化を支援していきます。@Signの進化にご期待ください」(小倉氏)

サービス利用イメージ

サービス利用イメージ
  • 電子取引サービス @Sign

    @Signは、電子契約、電子取引(見積/注文/納品/請求書等)、電子押印をオンラインで完結できるクラウドサービスです。@Sign以外(メール等)で授受した文書、取引先より紙で受領した文書(スキャナ文書)も電子帳簿保存法に対応した保存が可能です。電子文書に電子署名・認定タイムスタンプを自動付与することで、「誰が」「いつ」作成した文書であるかということと、作成以降文書が改ざんされてないことを証明することができます。

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