大型大気レーダーで
地球規模の大気の流れを観測

PANSY計画ーそれは、南極昭和基地に
大型大気レーダーを建設し、
上空約500kmまでの大気の動きを高精度で観測する、
日本の南極観測史に
足跡を残す一大プロジェクト。

南極大陸は、人間活動の及ばない隔絶された地域であることから、その上空の大気もノイズが小さく、またオーロラをはじめ、中間圏にできる夜光雲 (極中間圏雲)やオゾンホールなど、他の地域には見られない固有の大気現象が数多く起こります。そのため、南極上空の大気の動きを観測することが、地球の気候の現状を理解し、将来を予測する上で重要な意味を持つと考えられています。

南極圏内の東オングル島にある昭和基地は、世界的に見ても希少な総合観測拠点として、気象、生物、地質、地磁気など、さまざまな観測が行われています。特に気象に関しては、国立極地研究所を中心とした各研究機関による大気研究観測が継続的に行われており、なかでも、東大・極地研・京大等の共同研究プロジェクトとして進められている今回のPANSY計画 (Program of the Antarctic Syowa MST/IS Radar/正式名称:南極昭和基地大型大気レーダー計画)は、南極観測史に足跡を残す一大プロジェクト としてスタートしました。

PANSY計画では、昭和基地周辺に高さ3m、重さ13kgのアンテナ1,045本を立て、それぞれに送受信機を配し、一つの大型大気レーダー ( PANSYレーダー)として稼働させます。世界最高水準の技術を有する、この大型大気レーダーを使って、地上1kmから500kmまでの大気の動きを 高解像度で定常的に観測することにより、地球環境の将来予測の精度向上に役立てていくことをめざしています。

写真提供:©52次観測隊 池田満久、53次観測隊 伊藤礼

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