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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2011年2月16日
開発No.1108

1つのコントローラー上で複数の制御ソフトウエアを共存実行

「制御ソフトウエア資産継承型コントローラー基盤技術」を開発

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 三菱電機株式会社は、工場の生産設備や産業機械などを制御する産業用コントローラーに仮想化(Virtual Machine:以下、VM)技術を適用して、1つのコントローラー上で複数の制御ソフトウエアを実行できる「制御ソフトウエア資産継承型コントローラー基盤技術」を開発しました。

 この技術は、異なるOSを1つの共通コントローラー上で実行できるため、種類やバージョンの異なるOS上で動作する新旧の制御ソフトウエアの共存実行が可能で、制御ソフトウエアの統合も容易に行えます。また、ハードウエアの更新に伴うソフトウエアの再開発も不要になるので、制御ソフトウエア資産を有効活用できます。

主な開発成果

1. 組み込みリアルタイムVMにより、複数の制御ソフトウエアを共存実行
・ 複数の制御ソフトウエアを1つの共通コントローラー上で共存実行
・ 制御ソフトウエアが採用するOSは、種類やバージョンの異なるリアルタイムOSを搭載
・ 各リアルタイムOSの割込応答性能は、10マイクロ秒以下※1
※1: 今回試作した共通コントローラーハードウエアを用いた評価
2. リアルタイム連携通信により、制御ソフトウエアを連携動作
・ 共通コントローラー上で制御ソフトウエア間のリアルタイム通信が可能
・ リアルタイム通信は外部のネットワークを介さずに実行
・ データ転送速度は従来比※2最大約10倍と高速
※2: 一般的な産業用オープンネットワークを用いた制御ソフトウェア間の通信比較において
3. コントローラー全体を停止せず、各制御ソフトウエアの単独再起動が可能
・ 各制御ソフトウエアを、動作するリアルタイムOS単位で単独再起動が可能 ・ 再起動にあたり、コントローラー全体の停止は不要

今後の展開

 当社産業用コントローラーへの適用を検討中です。

特許

 国内15件、海外2件 出願済

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所

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