ここから本文

ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2012年4月12日
経営No.1205

−スマートグリッド実証実験装置「M-tech Labo」の稼動を開始−

電気自動車を用いたスマートグリッド実証実験を開始

印刷用ページへ

 三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)、三菱自動車工業株式会社(以下「三菱自動車」)及び三菱電機株式会社(以下「三菱電機」)は、けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクトの一つとして、東京工業大学の指導を受けながら、電気自動車(以下「EV」)に搭載された蓄電池を活用し工場施設の電力需要平準化を行うスマートグリッド実証実験装置「M-tech Labo」※1を完成させ稼動を開始しました。

※1: 太陽光発電システム20[kW]、放電可能なEV5[台]、EVから回収されたリユース蓄電池80[kWh]にて構成。

【建屋外観】

【建屋外観】

【充放電ガンスタンド】

【充放電ガンスタンド】

【リユース蓄電池】

 本実証実験では、出力が不安定な再生可能エネルギーや夜間電力を蓄電池に充電することで、工場やオフィスの電力需要がピークを迎える時間帯に供給し、電力需要の平準化を実現することを目的としています。また蓄電池も専用の高価な蓄電池を使用するのでなく、EVあるいはEVより回収されるリユース蓄電池を活用することでコストを抑え、環境に優しい再生可能エネルギーおよびEVが普及することも促進させていきたいと考えています。


 具体的な実験内容は、①実験装置から生み出される最大50[kW]の電力を用い、三菱自動車名古屋製作所内にある生産本館の電力変動低減(変動幅180[kW]の33%低減を目標)、 ②EVユーザーの利用を妨げることなく利用可能な放電容量およびその時間帯を統合するシステムEIS(Electric Vehicle Integration System)の有効性確認を行い、これらの効果を1年間かけて検証していきます。

三菱商事、三菱自動車、三菱電機は、以下の役割分担にて互いに連携して本実験を進めていくとともに、ここで得られた知見を、持続可能な社会実現のために活用していきます。
 三菱商事EV蓄電池、リユース蓄電池を活用した電力関連事業の検討。
 三菱自動車充放電がEVに与える影響および、EVから出力が必要な車両側情報を調査。
 三菱電機EV蓄電池、リユース蓄電池を効率的に利用できるシステムの検証。

PDF形式のデータをご覧いただくには、アドビシステムズ社のAcrobat Reader(無料配布)が必要です。導入されていない方は左のアイコンをクリックして、Adobe Systemsのホームページからダウンロードしてください。なお、ダウンロード及びインストールに関するお問い合わせは、アドビシステムズまでお願いいたします。