三菱電機株式会社は、本日、福岡県よりグリーンアジア国際戦略総合特区の指定法人に指定されましたので、お知らせいたします。
当社は、豊かな社会構築に貢献する『グローバル環境先進企業』を目指し、パワーエレクトロニクス技術の発展に取り組んでおります。今回の指定を受け、パワー半導体の開発・製造に取り組んでいるパワーデバイス製作所(福岡県福岡市)では、国際戦略総合特区の制度を活用し、SiCパワー半導体を含めた新技術・新製品の開発を加速します。
グリーンアジア国際戦略総合特区について
グリーンアジア国際戦略総合特区は、総合特別区域法に基づき、2011年12月22日福岡県、北九州市、福岡市が国から指定を受けました。「アジアと環境」を軸に、地域に蓄積された産業・技術・人材・ネットワーク等の強みを生かし、「都市環境インフラのパッケージ化によるアジア展開」、「環境配慮型製品の開発・生産拠点の実現」、「資源リサイクルシステムの確立」、「アジアとのシームレスなビジネス環境の実現」の4つの柱に沿って事業が展開されています。
国際戦略総合特区の指定法人は、建屋建設・設備導入等の投資を行う際、一定の条件を満たす場合、課税の特例措置を受けることができます。
パワー半導体と総合特区の法人指定について
電力を効率よく制御するパワー半導体は、エアコン・冷蔵庫などの家電製品から一般産業機器、鉄道、さらにはハイブリッド自動車・電気自動車や風力・太陽光発電など幅広い用途で使用されており、低炭素社会へのキーデバイスとして世界的な需要の拡大が見込まれています。
当社は、電力損失の少ないパワー半導体の開発・生産に取り組んでおり、この取り組みがグリーンアジア国際戦略総合特区事業のひとつである「環境配慮型高機能・高コストパフォーマンス製品開発・生産拠点の構築」の事業趣旨に合致することから、指定法人の指定を受けることとなりました。
パワー半導体の技術・製品開発力強化の背景と狙い
このため、パワーデバイス製作所内にパワー半導体の設計技術棟を新たに建設し、敷地内に分散していた開発・設計技術部門を1カ所に集結するとともに、集結で生じたスペースに新製品の試作評価用設備を導入することで、技術・製品開発力を強化し、需要が拡大・多様化するパワー半導体の新製品開発を加速します。
【設計技術棟の概要】
所在地 | 福岡県福岡市西区今宿東一丁目1番1号 (パワーデバイス製作所内) |
建築面積 | 約1,800㎡ (延床面積 約10,500㎡) |
構造 | 鉄骨(S)造、地上6階建 |
竣工予定 | 2014年2月 |
使用開始予定 | 2014年3月 |
投資総額 | 約25億円 |
TEL: 092-805-3012 FAX: 092-805-3731