三菱電機株式会社は、災害などによる長期停電時に既存の電線や配電設備および太陽光発電と蓄電池を活用してコミュニティー内の電力を自給自足する、電力自立運転管理技術を開発しました。
本技術は、当社スマートグリッド・スマートコミュニティ実証実験による開発成果です。
開発の特長
- 停電発生時に自立運転の安全性を確認
- ・電力会社の運用システムと連携して、周辺系統の安全性、停電予想時間、自立運転による他地域への影響を考慮しながら、電力自立運転への移行可否を判定
- コミュニティーの電力自立運転へ20分以内で自動移行
- ・電力会社からの自立運転許可を受けて蓄電池を起動し、停電発生時から20分以内で電力自立運転へ移行
- 蓄電池・太陽光発電・電力消費制御で需給バランスを維持
- ・コミュニティー内の太陽光発電や蓄電池を活用しながら、蓄電池制御、電力消費調整によって需給バランスを維持し、1週間以上の電力自給自足を実現
開発の概要
機能 | 性能 | |
今回 | 電力会社の運用システムと連携することにより、民家数十軒から数百軒規模のコミュニティー内での電力自立運転を実現 | 必要に応じて住宅への電力消費の調整を実施し、1週間以上の電力自給自足が可能 |
従来 | 電力会社の管理下にある電力系統を用いた電力自立運転は不可能 | 発電側のみ調整するため、大型発電設備を用意するか、もしくは短期の電力自立運転に限定 |