三菱電機株式会社は、光通信システム用に世界最高性能※1の符号化利得※212.0dBを実現した誤り訂正技術※3を開発しました。光通信システムの伝送距離が従来※4の4倍に延伸可能となり、日米間(約9,000km)など長距離の1波長100Gbps高速大容量通信の実現に貢献します。
- ※1:2013年2月14日時点の当社調べ
- ※2:誤り訂正符号化する場合に必要な信号対雑音比が、誤り訂正符号化しない場合に比べて向上する割合
- ※3:信号に送信側で付加情報を加え、誤りが発生した場合に受信側で付加情報をもとに誤りを訂正する技術
- ※4:ITU-T G.709 にて規定されている世界標準方式Reed-Solomon符号との比較において
開発の特長
- 世界最高性能の誤り訂正技術を開発
- ・高い誤り訂正性能のLDPC符号※5を開発
- ・BCH符号※6・軟判定技術※7と組み合わせることで世界最高性能の符号化利得12.0dBを実現
- ※5:Low-Density Parity-Check:低密度パリティ検査符号
- ※6:Bose-Chaudhuri-Hocquenghem符号:代数系で定義される誤り訂正符号
- ※7:情報の確からしさに優劣をつけ、情報を判定する技術
- 光通信システムの高速大容量化に貢献
- ・符号化利得12.0dBの実現により日米間(約9,000km)など長距離光通信システムで1波長100Gbps伝送が可能
開発の概要
誤り訂正符号 | 符号化利得 | 伝送距離/伝送速度 | |
今回 | LDPC符号+BCH符号 | 12.0dB | 9,000km/100Gbps |
従来(世界標準方式) | Reed-Solomon符号 | 6.0dB | 2,400km/100Gbps |
今後の展開
2014年度に光伝送装置に搭載