三菱電機株式会社は、都市間通信を支える光ネットワークにおいて、従来の2.5倍の通信速度となる100Gbpsの通信を実現する「100Gbps光伝送技術」を開発しました。これにより、急速に拡大する通信トラフィックに対応する高速大容量の都市間通信ネットワーク構築に貢献します。
開発の特長
- 都市間通信の高速大容量化に貢献する100Gbps光伝送装置
- ・新開発の光トランシーバーと光集積送信モジュールにより、100Gbpsの光通信を実現
- ・光送受信部の消費電力当たりの通信速度(電力効率)を従来比20%向上
- 100Gbps長距離伝送を実現する光トランシーバー
- ・デジタルコヒーレント技術※1により、1波長で100Gbps伝送を実現
- ・軟判定※2誤り訂正機能により、1,000km以上の長距離伝送が可能
- ※1:均一にそろった光の位相に信号を乗せ、受信側で基準光と混合して信号検出する技術
- ※2:情報の確からしさに優劣をつけ、情報を判定する技術
- 100Gbps光伝送装置の小型化に貢献する光集積送信モジュール
- ・個別部品の1パッケージ集積化により5分の1のサイズに小型化
開発の概要
機器名 | 仕様/機能 | 今回 | 従来 | 向上点 | |
100Gbps光伝送装置 | 通信容量 | 100Gbps | 40Gbps | 通信容量2.5倍 電力効率20%増 |
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電力効率 | 0.66Gbps/W | 0.55Gbps/W | |||
100Gbps 光トランシーバー |
通信容量 | 100Gbps | 40Gbps | 通信容量2.5倍 | |
変調方式 | 偏波多重※3 4値位相変調 |
差動 2値位相変調 |
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検波方式 | コヒーレント検波 | 直接検波 | |||
100Gbps 光集積送信 モジュール |
通信容量 | 100Gbps | 40Gbps | 通信容量2.5倍 消費電力22%減 |
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消費電力 | 7W | 9W |
- ※3:光ファイバの縦/横の2つの偏波モードに信号を乗せる多重化技術
今後の展開
2013年度製品化予定