三菱電機株式会社は、72kV以上のガス遮断器(GCB)※1の国内生産累計台数3万台を達成しましたのでお知らせします。
- ※1:ガス遮断器(GCB:Gas Circuit Breaker):電力系統で落雷発生等での事故が起こった際に流れる異常電流を瞬時に遮断・通電復帰させる電力用開閉機器で、電流遮断部分では電流遮断・絶縁性能が高いSF6(六フッ化硫黄)ガスを使用しており、油入遮断器・空気遮断器に比べコンパクトな製品
ガス遮断器(300kV)外観
当社の72kVクラス以上の電力用開閉機器は、1941年に神戸製作所の分工場だった大阪工場(兵庫県尼崎市)で生産開始し、現在も系統変電システム製作所と名称変更した同場所で生産を続けています。1965年に国内初の84/72kV GCBの生産開始後、電力インフラの高電圧・大容量化ニーズの歩みとともに製品の高度化開発を進め国内外へ広く納入し、2013年2月に累計3万台を達成しました。
なお、1986年に海外生産拠点としてMitsubishi Electric Power Products,Inc.(米国ペンシルバニア)を立ち上げており、国内外でのGCBのグローバル出荷台数は4万7千台以上となります。今後も、より一層の高性能・高信頼・保守省力化を目指した機種開発を進め、世界の電力インフラの発展に貢献していきます。
国内生産台数3万台までの歩み
1941年 | 神戸製作所の分工場である大阪工場(現・系統変電システム製作所)で開閉機器の生産開始 |
1965年 | 国内初の84/72kV GCBを製造 |
1973年 | 世界初の550kV油圧操作 4点切りGIS用GCBを製造・納入 |
1991年 | GCB累計生産台数2万台達成 |
1995年 | 550kV 油圧操作1点切りGCBを製造・納入 |
2010年 | 国内初の550kVばね操作2点切りGCBを開発 |
2013年 | GCB累計生産台数3万台達成 |
地域別納入実績(2013年2月末現在)
日本 | 14,596台 |
アジア・オセアニア | 5,909台 |
中東・アフリカ | 5,811台 |
北中南米・欧州 | 3,684台 |
合計 | 30,000台 |