三菱電機株式会社は、高精度ワイヤ放電加工機の新製品として、加工液に油を用いることで安定的な高精度微細加工を実現した「MX600」を4月1日に発売します。
本製品は、「第24回金型加工技術展(INTERMOLD 2013)」(4月17日〜20日、於:東京ビッグサイト)に出展します。
新製品の特長
- 油加工液用専用電源を搭載し、安定的な高精度微細加工を実現
- ・従来※1の4分の1の細かなサイクルで放電を行う「n-PV(ナノパルスV)電源」搭載により、被加工物の割れ・表面硬化層を抑制し、安定的に滑らかな仕上げ面を実現
- ・被加工物と電極の間で発生する放電状態の変化をモニター回路で検知することで、精度を得にくい加工形状のコーナー部においても、素早く放電状態を制御し寸法精度を向上
- ※1:当社水加工液仕様V350電源との比較
- 高精度な加工を実現する機械構造
- ・電極を自動で挿入・結線する「自動結線装置Intelligent AT」の最小使用ワイヤ径をφ0.1mmからφ0.05mmへ小径化し、微細な加工を実現
- ・熱源となる電源盤・制御盤・加工液ポンプを機械本体から遮断し、精密加工の妨げとなる本体への熱影響を防止
- ・磁束を360度効率良く推力に変換できるシャフトリニアモーターを駆動部に採用し、電力消費量を削減するとともに、指令値に対し誤差の少ない加工を実現
- 省スペース・加工液タンク小容量化を実現
- ・300×200mmのX・Y軸移動量を確保しながら、機械構成ユニット部品の小型化により省スペース化を実現
- ・油加工液の効率的使用により、加工液タンク容量の小容量化(300L)を実現するとともに油加工液の購入費用を削減
発売の概要
製品名 | 型名 | 標準価格(税抜き) | 発売日 | 販売目標 |
ワイヤ放電加工機 | MX600 | 3,300万円 | 4月1日 | 2013年度 50台 |
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 産業メカトロニクス事業部 メカトロ事業推進部
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