三菱電機株式会社は、白物家電や産業用モーターをインバーター駆動するパワー半導体モジュールの新シリーズとして、第7世代IGBT搭載により、白物家電向けとしては業界トップクラス※1の低消費電力を実現した「超小型DIPIPMTM ※2Ver.6」シリーズ(定格電流5A〜35A、耐圧600V)を6月21日から順次発売します。
なお、本製品は「PCIM※3 Asia 2013」(6月18〜20日、於:中華人民共和国・上海)に出展します。
- ※1:2013年6月13日当社調べ
- ※2:Dual-In-Line Package Intelligent Power Module:保護機能付き制御素子を内蔵したインテリジェントパワー半導体モジュール
- ※3:Power Conversion Intelligent Motion
新製品の特長
- 白物家電向けとして業界トップクラスの低消費電力を実現
- ・CSTBTTM ※4構造を採用した第7世代IGBT搭載により、低電流域のオン電圧を15%低減※5
- ・インバーターの低消費電力化に貢献し、エアコンなどの通年エネルギー消費効率の改善にも寄与
- ・IGBTのオン電圧ばらつきを33%から21%に削減し※5、低消費電力化に貢献
- ※4:Carrier Stored Trench-Gate Bipolar Transistor:キャリア蓄積効果を利用した当社独自のIGBT
- ※5:1.0A、25℃でのPSS10S92E6(10A/600V)と当社「超小型DIPIPM Ver.5」PS219B3(10A/600V)との比較
- 超小型パッケージで35Aまで定格電流を拡大
- ・新たに定格電流35Aタイプを加え、5 A〜35 Aまでをラインアップ
- ・全定格電流(5A〜35A)で電流制限抵抗付きBSD※6内蔵(従来は15Aまで)により、外付け部品数の削減が可能
- ※6:Bootstrap Diode:基準電圧から他の電圧を作り出すブートストラップ回路用の高耐圧用ダイオード
- インバーター基板の設計自由度を向上
- ・内蔵ICの短絡保護検知電圧のバラツキを10%から5%に半減させて※7短絡電流検出精度を向上し、インバーターの過負荷運転範囲を10%拡大
- ・飽和電流を定格電流の3倍へ拡大※7したこと(従来は2倍)により、定格電流10Aタイプではインバーターの瞬時通電許容値を20Aから30Aに拡大
- ・外形サイズ、ピン配置など、当社従来製品との互換性を確保
- ※7:「超小型DIPIPM Ver.5」シリーズとの比較
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