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ニュースリリース

テキスト版

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2013年9月30日
電シ本No.1307

日本の「こうのとり」の技術が初めて米国の民間宇宙貨物輸送機で活用

三菱電機が受注した近傍接近システムが「シグナス」初号機とISSの結合に貢献

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 三菱電機株式会社は、国際宇宙ステーション(以下、ISS)へ貨物を運ぶ米国の民間宇宙貨物輸送機「シグナス」に搭載される近傍接近システム※1を、米オービタルサイエンシズ社(本社:米バージニア州ダレス市)から受注し、設計・製造を担当しています。9月18日(日本時間)に米国にて打ち上げられたシグナス初号機は、9月29日(日本時間)にISSとの結合に成功しました。この結合に必要な近傍接近システムには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」で当社が設計・製造した高度な無線通信技術が取り入れられています。

  • ※1:PLS :Proximity Link System
    宇宙貨物輸送機をISSへ誘導し、安全にランデブーさせるための主要な通信装置

オービタルサイエンシズ社からのコメント

 今回の結合成功を受けて、米オービタルサイエンシズ社シグナスプログラムマネジャーのフランク・デモーロ氏は「シグナス初号機の成功は、三菱電機の持つPLS技術と、これまでの大変なハードワークに支えられています」とコメントしています。

シグナス搭載近傍接近システムの概要

近傍接近システムの通信イメージ
 「シグナス」は、2011年に退役したスペースシャトルの後継機として米オービタルサイエンシズ社が米国NASA向けに開発を進めてきた宇宙貨物輸送機です。ISSへ補給物資や実験設備などの貨物を輸送するミッション機として、今後さらに8機が運用される計画です。
 当社が担当する近傍接近システムは、「シグナス」がISSに向けてランデブーし結合に至るまでに、ISS内の日本実験棟「きぼう」の近傍通信システム※2と位置情報・速度情報・時刻情報等を交信します。これら2つのシステムは結合を安全に誘導する重要な無線通信機器で、近傍接近システムはISSとの通信を行うトランスポンダ、送信信号と受信信号を切り分けるダイプレクサおよび各データを処理するデータハンドリング・プロセッサで構成されています。
  • ※2:ISSの軌道位置・速度情報を宇宙貨物輸送機へ提供する通信装置。「こうのとり」の開発の中で、当社が設計・製造を担当し、「きぼう」に搭載された、Proximity Communication System

受注の背景

 日本が進めてきた日本実験棟「きぼう」に搭載された近傍通信システムと、「こうのとり」に搭載されている近傍接近システムは、厳格な有人安全要求に適合する安全性、信頼性を有します。この高度な技術と実績が、米国NASAでも高く評価され、当社は2009年に米オービタルサイエンシズ社より本システムを受注しました(以下、URLご参照)。
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2009/1022-a.html

製品担当

三菱電機株式会社 鎌倉製作所

〒247-8520 神奈川県鎌倉市上町屋325番地

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 商用衛星営業部

TEL: (03)3218-9648 FAX: (03)3218-3314

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