三菱電機株式会社は、金属やプラスチックなどの表面に塗布する新しいコーティング技術として、乾燥した粉じんやほこりだけでなく、水分を多く含んだ湿った汚れや水滴・氷雪などの付着を抑制できる「スマートエアコーティング」を開発しました。
開発の特長
- 空気の膜で粉じんや水滴・氷雪を寄せ付けず「きれい」を維持
- ・ナノ微粒子を疎水性樹脂へ分散させる技術を高度化し、独自の超撥水材料を開発
- ・マイクロメートルサイズの凹凸構造を形成できるコーティング技術を開発
- ・超撥水表面をもつ凹凸構造が空気の膜を形成し、粉じんや水滴・氷雪の付着を抑制
- 金属やプラスチックなどへ成膜可能
- ・金属からプラスチック、紙など基材を選ばず塗布が可能
- ・粗大粒子を分散させた強化層を下地としてコーティング膜に挿入することで、基材とコーティング膜との密着性や耐磨耗性を向上
開発の概要
概要 | 性能 | |
スマートエアコーティング | 超撥水性と凹凸構造により、表面に薄い空気層を形成 | 粉じんに加え、水分が多く湿った汚れや水滴・氷雪などの付着も抑制可能 |
ハイブリッド ナノコーティング®※1 |
親水性と疎水性がミクロに入り混じった親疎水性膜を形成 | 親水性、疎水性の多様な粉じんの付着を抑制可能 |
一般的な防汚コーティング (フッ素コート) |
フッ素樹脂がもつ撥水性を利用 | 汚れの拭き取りやすさに優れるが、粉塵付着は多い |
- ※1:2009年8月6日広報発表
今後の展開
早期の事業化を目指し、その後多様な当社製品群に展開します。