ここから本文

ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2014年4月9日
電シ本No.1403

攻めの地球温暖化外交戦略に貢献

温室効果ガス観測技術衛星2号(GOSAT-2)の開発に着手

印刷用ページへ

 三菱電機株式会社は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から契約者に選定されていた温室効果ガス観測技術衛星2号(「GOSAT-2※1」)の本格的な開発・製造に着手しましたのでお知らせします。2017年度予定の打ち上げに向けて、高精度化する温室効果ガス観測センサーと雲・エアロソルセンサーの2つの観測センサーを搭載した衛星システムにより、日本政府が推進している「攻めの地球温暖化外交戦略」へ貢献します。

  • ※1:Greenhouse gases Observing SATellite-2

GOSAT-2の軌道上イメージ

GOSAT-2の軌道上イメージ

「GOSAT-2」の特長

  1. 高性能な観測センサーにより、温室効果ガスの濃度分布測定精度向上に貢献
    • 世界の温室効果ガス計測の基準となる実用測定精度の確立を目指し、観測センサーの高性能化を実現(CO2測定精度を「いぶき」の4ppmから0.5ppmに向上※2
    • 有効データが取得できない雲を避け、自律して雲の無い領域を指向・観測するインテリジェントポインティング機能を新たに搭載し、飛躍的な有効観測データ数の向上に貢献
    • ※2:「いぶき」:4ppm(1,000km四方[陸域]、3カ月平均)
      「GOSAT-2」:0.5ppm(500km四方[陸域]、2,000km四方[海域]、1カ月平均)
  2. 観測対象に一酸化炭素を追加、さらにPM2.5などの監視にも活用
    • 温室効果ガス観測センサーに新たな観測波長域を追加したことにより、「いぶき」の観測対象(二酸化炭素・メタン・酸素・水蒸気)に加えて、一酸化炭素を観測
    • 雲・エアロソルセンサーへの観測波長域追加により、微小粒子状物質(ブラックカーボン、PM2.5等)を推計し、大気汚染監視に貢献
  3. トータルシステムの提供により、データ品質向上に貢献
    • 衛星システム・観測センサーの開発・製造のほかに、衛星データの処理等を含めた地上設備の構築、打ち上げ後の衛星の管制運用もトータルで担当
    • トータル観測システムとしてデータ品質の維持・向上に貢献
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 宇宙システム事業部 宇宙営業第一部

TEL: (03)3218-9629 FAX: (03)3218-3314

PDF形式のデータをご覧いただくには、アドビシステムズ社のAcrobat Reader(無料配布)が必要です。導入されていない方は左のアイコンをクリックして、Adobe Systemsのホームページからダウンロードしてください。なお、ダウンロード及びインストールに関するお問い合わせは、アドビシステムズまでお願いいたします。