三菱電機株式会社は、エアコンやインバーター機器で使用されるパワー半導体を駆動するドライバーICの新製品として、「過電流保護内蔵 デュアルローサイドドライバー」を11月17日に発売します。2入力2出力機能(デュアル)の内蔵により、高効率化や低ノイズ化を実現するインターリーブ方式※1での制御を1つのICで実現し、インバーターシステムの小型化に貢献します。
- ※1電源を複数系統(2相)に分けて各相に位相差をもたせ、電流リプルなどを互いに打ち消し合う制御方式。2相の場合には、電流位相が180°の位相差をもつことで電流リプルが相殺され、ノイズフィルター回路の簡素化や高効率化が可能
新製品の特長
- 1つのICでインターリーブ方式での制御を実現し、システムの小型化に貢献
- ・インターリーブ方式に最適な2入力2出力機能(デュアル)により、1つのICで制御可能
- ・従来品(M63975FPを2つで制御)と比べ、基板実装面積を約25%縮小
- 過電流保護機能の内蔵により、システム設計の簡素化を実現
- ・過電流保護機能の内蔵により外付け部品が削減でき、システム設計の簡素化を実現
- ・異常時エラー出力機能(FO:Failure Output)とFOパルス幅生成タイマー機能(CFO:Capacitor FO)の内蔵により、過電流検出や電源電圧低下検出を一定時間外部へ信号伝達可能
- 高ノイズ耐性の実現により、システムの信頼性向上に寄与
- ・スイッチング時のラッチアップ誤動作※2を抑制する埋め込み層※3の採用で高ノイズ耐性を実現し、システムの信頼性向上に寄与
- ※2複数の素子が同一チップ上に形成されているため、ノイズなどにより相互に影響し合い誤動作に至る現象
- ※3素子直下に設けられた低抵抗拡散層。素子間直下のインピーダンスを低減でき、ノイズの影響を抑制する
発売の概要
製品名 | 形名 | 概要 | サンプル価格 (税抜き) |
発売日 |
過電流保護内蔵 デュアルローサイド ドライバー |
M81762FP | 24V/-0.8A,+1.75A | 165円 | 11月17日 |
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 半導体・デバイス第一事業部 パワーデバイス営業部
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