三菱電機株式会社は、途上国に住む低所得階層(BOP層)の人々の暮らしに向けたデザインの取り組みとして、若手デザイナー4名からなる新プロジェクト「small world project」のコンセプトモデルを提案します。
新プロジェクト「small world project」コンセプトモデル
(左から、冷蔵庫、空気清浄機、ソーラーシステム)
「small world project」立ち上げの背景・概要
2050年には世界の人口が93億人に到達し、その内の約86%は発展途上国・開発途上国に暮らすと言われています※。企業の持つ製品やテクノロジーは、先進性や革新性といった先進国向けの価値だけでなく、世界に暮らす多くの人の生活やその課題の改善のためにも活用されるべきだという考えのもと、プロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトは、普段はそれぞれ異なる事業分野の製品デザインを行っている4名の若手デザイナーにより構成されています。
プロジェクトの第一弾の活動として、当社の技術や製品をデザインの視点で再考し、「製品が持つ本来の機能やそれが生みだす経験・体験の価値をどのようにユーザーに届けるか」をテーマにコンセプトモデルを開発しました。
本プロジェクトは、普段はそれぞれ異なる事業分野の製品デザインを行っている4名の若手デザイナーにより構成されています。
プロジェクトの第一弾の活動として、当社の技術や製品をデザインの視点で再考し、「製品が持つ本来の機能やそれが生みだす経験・体験の価値をどのようにユーザーに届けるか」をテーマにコンセプトモデルを開発しました。
- ※World Population Prospect:The 2010 Revision(世界人口推計)
デザインコンセプトの特長
・ | 製品の中にその製品に関連した物資を詰めて(例えば冷蔵庫に食糧物資など)現地に届けることで、直接的な物資支援ができるだけでなく、製品機能の実体験を通して製品の価値を実感してもらうことが可能 |
・ | 一例として防水や耐熱などのコーティングを施した強化ダンボールなどを、梱包箱を兼ねた製品外装とすることで、製品・輸送コストを効果的に削減 |
・ | 無駄のないシンプルな製品機能と、それを言語や識字力に関わらず使用できる、感覚的で分かりやすい操作スイッチ |
・ | 表面に広告やスポンサー名などを印刷でき、新しい企業のCSR活動への提案が可能。その広告料の還元により、製品をより安くユーザーに提供 |
今後の展開
本コンセプトモデルの製品化計画はありませんが、海外の無電化地域に渡航し、検証プロトタイプを用いた現地フィールドワークなどを実施し、プロジェクトを推進します。