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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2015年4月8日
通信No.1504

ノキアネットワークスとの共同デモを「Brooklyn 5G Summit」で実施

5G向け多素子アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ試作機を開発

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 三菱電機株式会社は、第5世代移動通信方式(以下、5G)基地局向けの技術検証として多素子アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ(以下、APAA※1 )の試作機を開発しました。2015年4月8日からアメリカ・ニューヨークで開催される「Brooklyn 5G Summit※2」にて、Nokia Networks(以下、ノキアネットワークス)と共同で本試作機を用いたマルチビームフォーミング技術※3 のデモを実施します。

  • ※1Active Phased Array Antenna
  • ※2ノキアネットワークスとニューヨーク大学科学技術専門校のNYU WIRELESS研究センターが共催する
    5G無線技術動向を議論するイベント
  • ※3電波を細くしぼり特定の方向に集中的に発射する技術

開発の背景

 世界中でLTE、LTE-Advancedに続く次世代移動通信方式として5Gの研究が進められています。5Gでは、急増する無線トラフィックに対応するため、周波数利用効率をさらに高める必要があります。それを実現するキーテクノロジーのひとつが、多素子アンテナを用いて、複数のビームを形成・多重化し、空間の利用効率を高めるマルチビームフォーミング技術です。当社では、人工衛星等で実績があるAPAA技術を5G基地局に展開すべく研究を進めており、今回、5G技術検証に向け多素子のAPAA試作機を開発しました。今後は本試作機での基礎的な検証を進め、2020年以降の5G実用化に向け、マルチビームフォーミング技術の早期確立を目指します。

試作機の特長

  1. 多素子アンテナを用いた4つのビームによる空間多重を実現
  2. 垂直・水平方向の2次元ビーム走査が可能
  3. 現在のセルラー移動通信の上限の周波数帯である3.5 GHz帯を使用

共同デモ概要

 当社製のAPAA試作機をノキアネットワークス製の基地局装置に接続し、4ビームによるマルチビームフォーミングを行い、4ビームの特性を同時に確認します。
 ノキアネットワークスとは今後もAPAAに関する5G共同評価・実験を継続する予定です。
デモ構成イメージ図
お問い合わせ先
三菱電機株式会社
 通信システム事業部 NTT営業部

TEL: (03)3218-6431 FAX: (03)3218-6458

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