三菱電機株式会社は、ポーランドの鉄道車両用電機品メーカーであるMEDCOM Sp. Z.o.o.の持分49%を取得する契約を締結しました。同社への資本参加により協業を加速し、欧州における鉄道車両用電機品の製造・販売・保守体制の強化を図ります。
なお、本持分取得はポーランドの競争法当局からの認可取得後となります。
MEDCOM社への資本参加の狙い
欧州は世界最大の鉄道市場であり、今後も堅調な需要の拡大が見込まれます。当社はこれまでに、欧州での交通システム事業の拡大に向け、2014年4月にイタリアの鉄道車両用空調機器メーカーを子会社化(Mitsubishi Electric Klimat Transportation Systems S.p.A.:三菱電機クリマット・交通システム株式会社)するとともに、欧州総合販社である三菱電機ヨーロッパに交通システム部門を設置し、重点市場である欧州での体制拡充を図ってきました。
今回資本参加を行うMEDCOM社は、東欧圏を中心に鉄道車両用補助電源装置※1・推進制御装置※2 等の製造・販売・保守を展開しており、特に、ポーランド国内では高い市場シェアを獲得しています。高度なパワーエレクトロニクス技術※3 と高い信頼性を持ち、小型・軽量化に優れた製品を生産しています。
当社は今回、MEDCOM社への資本参加による協業強化により、MEDCOM社の先端技術と当社のSiC※4 パワー半導体を含む先端技術の融合による製品競争力強化を図ります。さらに双方の販路を活用することで欧州での市場拡大を図ります。欧州市場での交通システム事業の一層の強化を図ることで、2020年度までに欧州市場での売上高200億円を目指します。
今回資本参加を行うMEDCOM社は、東欧圏を中心に鉄道車両用補助電源装置※1・推進制御装置※2 等の製造・販売・保守を展開しており、特に、ポーランド国内では高い市場シェアを獲得しています。高度なパワーエレクトロニクス技術※3 と高い信頼性を持ち、小型・軽量化に優れた製品を生産しています。
当社は今回、MEDCOM社への資本参加による協業強化により、MEDCOM社の先端技術と当社のSiC※4 パワー半導体を含む先端技術の融合による製品競争力強化を図ります。さらに双方の販路を活用することで欧州での市場拡大を図ります。欧州市場での交通システム事業の一層の強化を図ることで、2020年度までに欧州市場での売上高200億円を目指します。
- ※1:鉄道車両内の照明や空調装置等へ電力を供給する装置
- ※2:鉄道車両を駆動させるために電動機の速度制御を行う装置
- ※3:交流から直流に変換する整流器や直流を交流に変換するインバーター等の電力を効率的に変換及び制御する技術
- ※4:Silicon Carbide(炭化ケイ素:炭素とケイ素の化合物)
MEDCOM社概要
名 称 | MEDCOM Sp. Z.o.o. |
代 表 者 | Marek Niewiadomski(CEO) |
所在地 | ポーランド・ワルシャワ |
資 本 金 | 1百万ズローチ(約31百万円) |
設 立 | 1988年 |
従業員数 | 約200名 |
売 上 高 | 242百万ズローチ(約75億円)【2014年実績】 |
事業内容 | 鉄道車両用補助電源装置・推進制御装置等の製造・販売・保守 |