三菱電機株式会社は、大韓民国(以下、韓国)の仁川経済自由区域(Incheon Free Economic Zone)の松島(ソンド)地区にMitsubishi Elevator Korea Co.,Ltd.(韓国三菱エレベーター、以下、KMEC社)の新たな工場を建設します。現在の仁川工場から開発・製造拠点を移転し、グローバルに対応した開発・検証体制を強化するとともに、KMEC社の生産台数を順次拡大し、現状の約2.5倍となる年間4,000台を目指します。
工場の概要
所在地 | 大韓民国 仁川広域市 経済自由区域(松島) |
敷地面積 | 18,200m2 |
総建築面積 | 19,300m2 |
用途 | エレベーター機器の開発・製造 |
稼働時期 | 2017年4月 |
生産能力 | 年間4,000台 |
投資額 | 約330億ウォン(約35億円) |
人員 | 約120名(工場稼働時) |
付属施設 | エレベーター試験塔(高さ約80m) フィールド研修センター |
工場建設の背景
韓国の新設昇降機市場は2015年度約24,000台と予測され、安定した需要が見込まれています。当社は、韓国に2001年にKMEC社を設立し、韓国国内事業を順次拡大してきました。また、2008年からは品質と価格競争力を備えた高速エレベーターの輸出を開始し、グローバル供給拠点としての役割を担っています。
この度、KMEC社の工場を建設し、同社の高い技術力をグローバル開発・製造機能として活用することにより、グローバル事業の拡大を進めるとともに、韓国市場での規模拡大を図ります。
工場建設の狙い
- 開発・検証体制の強化によるグローバル市場対応力の強化
- ・開発検証組織であるR&Dセンターを新設し、マザー工場である稲沢製作所(愛知県)の開発機能を一部移管。稲沢製作所と連携した開発力強化により、グローバル市場対応力を強化
- ・販売・設計・開発・製造・工事・保守の一気通貫体制により、市場のニーズやフィールド(工事・保守)情報を活用した開発・検証を推進
- 高速エレベーターのグローバルな製品供給を拡大
- ・KMEC社の高い技術力を活用し、同社が供給する高速エレベーターの速度領域拡大(分速360mまで)と現地生産化による価格競争力強化
- ・ASEAN・中東向けをはじめとしたグローバルな製品供給の拡大
- ・ASEAN・中東を中心に増加する高速エレベーターのリニューアル需要への対応
- 韓国における事業規模拡大に向けた生産能力の増強
- ・韓国の地域戦略機種「NexPia(ネクスピア)」シリーズの生産能力増強
- ・特に、市場拡大している中小規模の低層ビル向けの販売を強化
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 ビルシステム海外事業部
TEL: (03)3218-3555 FAX: (03)3218-2758