三菱電機株式会社は、導電性のある海水を空中に噴出し、生じた水柱をアンテナとして利用することで電波を送受信する海水アンテナ「シーエアリアル」を開発しました。海岸や海上など海水があればどこにでも大規模構造物無しに容易に設置でき、移動もできます。
今回、世界で初めて※1 、海水を使ったアンテナで地上デジタルテレビ放送の受信実験を行い、画像を映し出せることを確認しました。
- ※12016年1月現在(当社調べ)
1. |
海水を噴出した水柱で電波を送受信可能
・ | 海水中には電流を流さず、アンテナ送受信部だけに高周波電流を効率よく流す給電構造(絶縁ノズル)を開発 |
・ | 金属に比べて導電性の低い海水をアンテナ放射部として利用するため、アンテナに必要十分な水柱の太さをシミュレーションにより割り出し、実用レベルのアンテナ効率※2 70%を実現 |
- ※2入力した電力に対する空間に放射される電力の割合
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2. |
海水があればどこにでも設置が可能
・ | ポンプと給電構造のみでアンテナを容易に構成できるため、海岸や海上など海水があればどこにでも大型のアンテナを設置可能 |
・ | 装置自体がコンパクトなため、船などで移動させることが可能 |
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従来の低周波用大型アンテナの置き換えやコンパクトさを活かした新事業に展開していきます。
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