三菱電機株式会社は、周囲の状況を考慮した車線維持走行や車線変更などの通常走行、および自車前方を走行する車両からの突然の落下物を「曲がる」ことで緊急回避する「先進運転支援システム技術」のアルゴリズムを開発しました。今後、開発したアルゴリズムを実車に搭載し、周辺監視などの技術と併せて自動運転レベル3※1 を具現化していきます。
- ※1加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態
開発の特長
- 車が、周囲の状況を把握し、安全な追い越しタイミングを決定<通常走行時>
- ・車が、カメラ、ミリ波レーダーなどにより自車周囲の物体を検出
- ・車が検出した物体の今後の移動を予測し、自車との衝突可能性を予測
- ・衝突の恐れがない時は車線内を定速で走行するよう車両を制御
- ・前方の先行他車を追い越す場合、自車の後側方から他車が接近している時はその車を見送り、安全が確保された後に追い越しを開始するよう車両を制御
- 車が、突然の落下物などの障害物を、曲がることで回避<緊急回避時>
- ・車が、カメラ、ミリ波レーダーなどにより自車前方の物体を検出
- ・車が検出した物体の今後の移動を予測し、自車との衝突可能性を予測
- ・衝突の恐れがない時は車線内を定速で走行するよう車両を制御
- ・衝突の恐れがある時は安全に回避するために必要な行動を瞬時に判断し、ブレーキだけでは衝突してしまう場合は「曲がる」ことで衝突を回避※2 するように車両を制御
- ※:時速60キロメートル以下で走行時。物体との距離が30メートル以上の場合
開発の概要
緊急回避性能 | |
今回 | 走行したまま操舵により回避 (自車と物体との相対速度 60km/h以下、相対距離30m以上) |