三菱電機株式会社は、FA(ファクトリーオートメーション)・PA(プロセスオートメーション)※1など製造業向けの高度な統合監視システムの構築に貢献するSCADA※2 ソフトウェアの新製品「MC Works64」を5月31日に国内市場向けに発売します。
- ※1PA:製造工程の圧力、温度、流量などを最適な状態に自動で制御すること
- ※2SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition):コンピューターによるシステム監視とプロセス制御の実行
新製品の特長
- 設備全体の可視化・分析・改善により、省エネ・予防保全などに貢献
- ・電気・ガスなどのエネルギー消費を、設備全体だけでなく、各設備・機器の単位で集計・分析した情報を可視化(見える化)し、省エネに貢献
- ・SPC(統計的工程管理)・SQC(統計的品質管理)に基づいて、各生産工程ごとの品質情報を分析(観える化)し、品質管理のコスト削減に貢献
- ・設備や機器の故障要因データを活用し、設備の稼働率向上・故障予知・予防保全など設備全体の改善(診える化)に貢献
- 監視制御機能の一括提供により、高度な統合監視システムの構築に貢献
- ・高精細の二次元・三次元のグラフィック画面で生産や品質などの情報を表示
- ・モバイル端末※3 などから設備の稼働状況の確認が可能
- ・FA・空調など各設備・機器の情報、地図や天気予報などの一般情報に加え、各種データベース※4 の情報を、クラウド(Microsoft Azure®など)を活用して効率的に一元管理
- ・エンジニアリング支援ツール(MC AppBuilder)の搭載により、シーケンサプログラム・監視画面などが自動生成でき、設計・現場調整・保守などのエンジニアリング工数を削減
- ・自動車・食品・薬品など幅広い分野に対応したライブラリ(画面部品)により、監視・制御システムのグラフィック画面作画の工数を削減
- ※3Microsoft®(Windows Phone®、Surface®)、Apple®(iPhone®、iPad®)、Android®(Phone、Tablet)、HTML5が使用可能なモバイル端末など
- ※4SQL、SAP、MySQL®、OLE DB、ODBCなど
- サーバーの二重化と暗号化通信により、システム・通信の信頼性向上に貢献
- ・サーバーの二重化(制御系、待機系)に対応し、システムの信頼性向上に貢献
- ・現場のオペレーター、管理者、保守担当者などの階層別に、同一画面上でアクセス可能範囲を設定でき、機密性を向上
- ・OPC-UA※5 の高度な暗号化通信により、通信の安全性を確保
- ※5OPC Foundationが提唱する信頼性の高いデータ交換を目的とした通信標準規格
発売の概要
製品名 | 形名 | 主な仕様や タイプなど |
標準価格 | 発売日 | 初年度 販売目標 |
MC Works64 DV | SW3DND-MCWDV-ET | HMI画面作成・ランタイム表示 | オープン価格 | 5月31日 | 300台 |
MC Works64 RT | SW3DND-MCWRT-ET | ランタイム表示 |
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 機器計画部
TEL: (03)3218-6610 FAX: (03)3218-6823