三菱電機株式会社は、三菱電機グループ※1 の低炭素社会・循環型社会形成に向けた2015年度の環境経営の取り組み結果を「環境報告2016」として、本日から三菱電機オフィシャルウェブサイトで公開します。
2015〜2017年度の具体的な活動目標を定めた「第8次環境計画」では、「低炭素社会実現」「循環型社会形成」「自然共生社会実現」「環境経営基盤強化」を重点推進項目として掲げ、初年度の2015年度は、目標達成に向け順調に推移し、環境投資額は約51億円となりました。
- ※1:三菱電機、国内関係会社112社および海外関係会社79社の合計192社が対象
2015年度の主な取り組みと成果
- 低炭素社会実現:製品生産時と使用時の両方で温室効果ガスの排出を低減
- (1)生産時CO2の総排出量は、各種削減施策や生産計画の見直しにより、目標の140万トンを12万トン下回る128万トンに抑制※2【目標達成】
- ・CO2以外の温室効果ガスの排出量は、海外工場でのHFC削減の促進や、SF6の回収装置更新による能力向上などで、計画の28万トンを下回る24万トン(CO2換算値※3)に抑制
- ・エネルギー起源CO2の排出量は、高効率な空調・変圧器・LED照明の採用などの設備の省エネ推進による1.3万トンの削減に加え、省エネソリューション導入による消費電力の“見える化”や生産手法改善などで1.1万トンを削減
- (2)製品使用時のCO2削減率は、産業メカトロニクス分野、パワーデバイス分野などの製品の省エネ化により、対象107製品で平均34%まで向上【目標達成】
- ※2:CO2排出係数は第8次環境計画策定時の電気事業連合会2013年公表値 原発2基稼働時の0.487t-CO2/MWhを使用
- ※3:CO2以外の温室効果ガスの温暖化係数はIPCC第二次評価報告書1995年公表値を使用
- 循環型社会形成:資源の有効活用計画は順調に推移
- ・製造工程での廃棄物は、分別の徹底、処分委託先の見直しや物流の効率化により有価物化を促進し、海外工場では目標0.8%に対し0.67%へ大幅に改善するなど、最終処分率を低減【目標達成】
- ・資源投入量は、製品のさらなる小型・軽量化により、2000年度比平均39%削減【目標達成】
- 自然共生社会実現:環境マインド育成活動の拡大
- ・社員リーダーが運営する親子向け自然観察「みつびしでんき野外教室」と「里山保全プロジェクト」への参加人数は、開催地区数の拡大のほか、従来の自然観察以外に、味覚にも訴求するプログラムの追加や地域有識者・NPOの支援による充実化で、2015年度目標3,500人を大幅に超える4,700人が参加【目標達成】
- ・海外関係会社を含めた環境マインド醸成のためのe-learningは、98社で展開【目標達成】
- 環境経営基盤強化:国内外90製造拠点の環境取り組みレベルを"見える化"し、改善活動を推進
- ・「大気」「水質」「化学物質」「温暖化」「廃棄物」の5つの分野での取り組みを評価する独自のチェックシートを国内外90製造拠点に展開し、各拠点の環境負荷と環境取り組みレベルを"見える化"し、100点満点で評価【目標達成】
- ・高得点を取得した拠点の取り組み内容を国内外の拠点間で共有し、さらなる改善活動をグローバルで推進