三菱電機株式会社は、発電機の固定子と回転子の間のごく狭い隙間を走行できる厚み19.9mmの発電機用薄型点検ロボットを開発しました。回転子を引き抜くことなく、発電機内部を短期間で高精度に点検できるので、発電機保守点検のコスト抑制・信頼性確保・稼働率向上に貢献します。
開発の特長
- 19.9mmの薄型構造により回転子を引き抜かずに発電機内を短期間で高精度点検
- ・独自開発の走行機構により、薄型化と低振動走行を両立
- ・当社製の中・大容量発電機全機種に適用可能で、発電機内部を簡易点検期間の6日間で高精度に点検
(従来の点検ロボットでは当社製の約30%の機種で点検不可) - ・従来の回転子を引き抜いて実施する精密点検(期間:34日)を含めた、総点検コストの抑制と信頼性向上に貢献
- 発電機コイルを固定するウエッジ(くさび)の緩みを段階的に検知し、信頼性向上
- ・独自開発のタッピング機構により、ウエッジ打診検査時の打撃力を従来比約10倍※1に向上
- ・ウエッジ緩みを段階的に検知する振動解析技術により、回転子を引き抜いて専門の作業者が実施する従来の打診検査に比べて高信頼性を実現
- ※1市販の点検ロボットとの比較(2017年1月25日現在、当社調べ)
今後の展開
2017年2月に適用開始予定です。