三菱電機株式会社は、鉄道向け電力供給システムを保護する直流高速度遮断器において、異常時に発生する短絡電流を瞬時に検出して、世界最速※1での13ミリ秒以内に遮断する技術を開発しました。事故発生箇所のみを速やかに切り離すことにより、他の機器を安全に保護し、安定した鉄道の運行に貢献します。
- ※12017年1月30日現在(当社調べ)、気中遮断器(遮断容量100kA)において
開発の特長
- 世界最速、短絡電流の高速遮断を実現
- ・U字型導体を採用して電磁力を高め、可動鉄心を軽量化した検出用電磁石を開発し、異常時に発生する短絡電流の検出から接点が開くまでの応答時間を3ミリ秒未満に高速化
- ・接点形状と接点材料の改善により、直流アーク※2を高速に駆動し、短絡電流検出から世界最速の13ミリ秒以内で高速遮断
- ※2直流電流が流れている回路が切り離された際に強い発光を伴って発生する高温の放電(数千℃)
- 国内規格に適合した遮断性能により、他の接続機器を安全に保護
- ・国内規格(JIS E 2501-2種類H2)に準拠した最大遮断容量(100kA)に対応
- ・大容量電源のある電力供給システムでの短絡事故時に発生する大電流を、規格値(55kA)以下に抑制して遮断することで他の接続機器を安全に保護
今後の展開
2017年4月から受注を開始します。