三菱電機株式会社は、伝送距離40km※1・伝送速度100Gbps※2 の高速光ファイバー通信で使用される受信モジュールの新製品として、光トランシーバーの小型・低消費電力化に貢献する「100Gbps小型集積APD※3 ROSA※4」のサンプル提供を6月1日に開始します。
なお、本製品は「The Optical Fiber Communication Conference and Exhibition 2017」(3月21日〜3月23日、於:米国・ロサンゼルス)に出展します。
- ※1ITU-T G.959.1 4L1-9D1F規格(国際電気通信連合にて定められた通信速度100Gbpsの標準規格)において
- ※2Gbps(Giga-bits per seconds):1秒間に10億個のデジタル符号を伝送できる通信レートの単位
- ※3Avalanche photodiode:なだれ増倍(アバランシェ増倍)を利用して受光感度を高めたフォトダイオード
- ※4Receiver Optical Sub Assembly :受信用小型光デバイス
新製品の特長
- APD ROSA単体で伝送距離40kmを実現し、高速光ファイバー通信の長距離伝送に対応
- ・チップ構造の最適化により、高速な光・電気変換応答特性※5 を有す高感度APD素子を開発
- ・APD ROSA単体で伝送距離40kmを実現し、光トランシーバー内の光増幅器を省略※6
- ・データセンター間などの高速光ファイバー通信に求められる長距離伝送に対応
- ※5APDにより光信号を電気信号に変換するときの光信号のON・OFFに対する電気信号の応答特性
- ※6従来はPD ROSAと光増幅器の組み合わせで伝送距離40kmに対応
- 小型光トランシーバーの次世代規格に適合
- ・光増幅器を省略できるAPD素子の搭載と光学部品およびその配置の最適化により、小型光トランシーバーの次世代規格であるQSFP28※7 に適合
- ※7QSFP28:Quad Small Form-factor Pluggable
- 業界トップレベルの低消費電力を実現
- ・APDからの電気信号を増幅するTIA※8 の電力を抑えることで、業界トップレベル※9 の低消費電力値0.4W(代表値)を達成
- ※8Trans Impedance Amplifier:電流/電圧変換増幅器
- ※92017年3月15日時点、当社調べ
サンプル提供の概要
製品名 | 形名 | 概要 | サンプル価格 (税抜き) |
サンプル 提供開始日 |
100Gbps小型集積 APD ROSA |
FU-302RPA | ・波長1.3μm APD素子 ・LCレセプタクル |
オープン | 6月1日 |
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 半導体・デバイス第二事業部 高周波光デバイス営業第ニ部
TEL: (03)3218-4880 FAX: (03)3218-4862