三菱電機株式会社は、三菱電機グループ※1の2016年度の環境経営の取り組み成果を「環境報告2017」として、本日から三菱電機オフィシャルウェブサイトで公開します。
2015〜2017年度の活動目標を定めた「第8次環境計画」では、「低炭素社会への貢献」「循環型社会形成への貢献」「自然共生社会の実現」「環境経営基盤の強化」を重点推進項目として掲げており、中間年度の2016年度は目標達成に向けほぼ計画通りに推移しました。
三菱電機グループは、2015年に国連総会が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」などの国際社会からの要請も考慮に入れた環境活動を推進し、「持続可能な社会」と「安心・安全・快適」な生活が両立する豊かな社会の実現に貢献する「グローバル環境推進企業」を目指します。
- ※1:三菱電機、国内関係会社109社および海外関係会社79社の合計189社が対象
「環境報告2017」(2016年度の環境経営の取り組み)掲載URL
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/environment/
2016年度の主な取り組みと成果
- 低炭素社会への貢献:製品生産時と使用時の両方で温室効果ガスの排出を低減
- (1)生産時のCO2総排出量(換算)は、生産設備の更新や運用の見直しなどの各種削減施策により、2016年度目標の143万トンを下回る134万トンに抑制※2
- ・ CO2以外の温室効果ガスの排出量は、海外工場でのHFC(ハイドロフルオロカーボン)削減の促進などで、目標の27万トンを下回る26万トン(CO2換算値※3)に抑制
- ・ エネルギー起源CO2の排出量削減は、高効率な空調機器やLED照明器具への更新に加え、IoTを活用した生産効率の改善などにより、前年度比2.3万トン削減
- (2)製品使用時のCO2削減率は、産業メカトロニクスや家庭機器分野を中心に製品の省エネ化が進み、対象106製品で、2016年度目標の平均34%を上回る35%まで向上
- ※2:CO2排出係数は第8次環境計画策定時の電気事業連合会2013年公表値 原発2基稼働時の0.487t-CO2/MWhを使用
- ※3:CO2以外の温室効果ガスの温暖化係数はIPCC第二次評価報告書1995年公表値を使用
- 循環型社会形成への貢献:再利用率向上による水の有効活用
- ・ 世界資源研究所が開発した水資源評価ツール(WRI Aqueduct)を活用し、国内外の全生産拠点で経度・緯度から地理上の水リスク対策を評価し、対策が必要な拠点の優先順位を明確化
- ・ 生産工程における水の再利用と浄化処理した廃水のトイレや水冷式冷却装置への活用を推進した結果、水の再利用率を1%改善し、総使用量は4万m3削減
- 自然共生社会の実現:国内拠点での生物多様性保全活動の拡大
- ・ 希少種・固有種の保全をはじめとする生物多様性保全活動の一環として国内10製作所(2015年から累計17製作所)で敷地内の生物調査などを開始
- ・ 親子向け自然観察「みつびしでんき野外教室」と「里山保全プロジェクト」に、開催地区数拡大と地域児童の参加数増加により、2016年度目標の3,500人を超える5,100人が参加
- 環境経営基盤の強化:国内外90製造拠点の環境取り組みレベルの"見える化"で、環境管理レベルを向上
- ・ 国内外90製造拠点で共通のチェックシートを活用して「大気」「水質」「化学物質」「温暖化」「廃棄物」の5分野の改善活動を推進した結果、環境管理レベルの全拠点平均値が、2016年度目標を上回る90点以上(100点満点)を達成