三菱電機株式会社は、駅の改札通過から車両内まで、便利で快適な「将来の駅・車両の円滑な交通システム」のコンセプトを提案します。本コンセプトは、「第5回鉄道技術展2017」(11月29日〜12月1日、於:幕張メッセ)に出展します。
開発コンセプトの特長
- ゲートの無いフラットな駅の改札
- ・通過するだけで認証できる通信技術を活用し、ICカードのタッチ不要
- ・ゲートの無いフラットな改札を提案し、車いすやベビーカー利用者でもスムーズな移動が可能
- ・認証内容により、通過可否(通過できる場合は青く表示)や通過する方向をわかり易くLEDで床面に表示
- 鉄道事業者向け駅舎内見守り支援ツールを提案
- ・駅構内や車両内にいる利用者の位置を追跡する機能を搭載
- ・車いす利用者、視覚障がいの方や改札を不正通過した恐れのある人など、安全面で確認すべき人物の居場所を強調して表示し、容姿の把握も可能
- ・介助活動など駅での業務状況を駅員間で共有し、スムーズに対応
- ICカード情報に基づく快適な車内サービス提供ツールを提案
- ・座席への液晶モニター設置による車内サービス向上に貢献
- ・ICカードの情報を活用した、以下の機能を提案
- -降車駅や遅延時間を考慮した目覚まし機能
- -個人の嗜好に応じた車内販売サービスの提案機能
- -乗車時間に応じた動画自動抽出・視聴機能
- ・遅延などの状況表示および販売用カート現在位置の見える化により、利用者の不安や不満の軽減に寄与
開発の背景
誰もが快適に移動でき、利用者一人ひとりに寄り添ったサービスが得られる"シームレスな交通社会"の実現が期待されています。
現状の駅の自動改札は、円滑な入退場を実現していますが、大きな手荷物を持った人、車いすやベビーカー利用者がICカードをかざすことや狭いゲートを通り抜ける点に負担もあります。また、介助が必要な方々への適切な支援や車内での多様なニーズへの対応も求められています。
当社は、鉄道に着目した交通システムのコンセプトを提案し、シームレスな交通社会の実現に貢献します。