三菱電機株式会社は、「触りたくなるインターフェース」コンセプトの提案として、視覚障がい者も健常者も直感的に操作できるリモコンを、空調機器を例にして盲学校と共同で試作しました。操作する項目ごとに操作部の形状や動きを変えて、設定状態をわかりやすくしているので、リモコンなどの機器操作に不慣れな人でも直感的に操作することができます。
開発コンセプトの特長
- 形や動きを用いた新たなインターフェースを提案
- ・操作部の形状・位置・動きにより、電源・運転モード・設定温度などの機能の種別、現在の設定状態、設定できる数量が分かるインターフェースを開発
- ・視覚障がい者は、手で触るだけで直感的に電源の入切や、設定の確認・変更の操作が可能
- ・健常者も操作部の形状を見ることで、現在の設定状況が一目で確認可能
- 横浜訓盲学院(盲学校)と共同でリモコンを試作
- ・視覚障がい者も直感的に操作できるインターフェースを開発するため、盲学校の教師および生徒と空調機器を例にしたリモコンを共同で試作
- ・先天性視覚障がい者が盲学校で学ぶ「高さ」「形状」「一致」などの概念を操作部に反映
- ・操作方法・操作内容が理解しやすいので、視覚障がい者も積極的にリモコンを操作
今後の展開
家電製品、産業機器などの様々な製品・システムにおける五感を対象としたインターフェースの研究に展開していきます。