三菱電機株式会社は、LED光源からの光を集光・投射する独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系を搭載した超小型・高機能な「LEDヘッドライト用光学モジュール」を開発しました。ヘッドライトのデザイン自由度を向上するとともに、高度な配光制御機能によるライティングで安心・安全な夜間走行を支援します。
本技術は、「CES Asia」(6月13日~15日、於:中華人民共和国・上海)に出展します。
開発の特長
- 独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系により、超小型・高効率を実現
- ・LED光源からの光を集光・投射する独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系を開発
- ・光学モジュールの反射面が不要となり、投射レンズの高さを20mmに小型化
- ・小型化によりヘッドライトの形や配置などのデザイン自由度を向上し、細目や多灯、1灯タイプなど、二輪・四輪を問わずさまざまな車種やグレードのヘッドライトに適用可能
- ・高効率な集光により、一般的なプロジェクター方式と比べて光利用効率が約1.8倍となり、一般的な高さ40〜60mmの投射レンズと同等以上の明るさを確保し省エネに貢献
- 高度な配光制御機能を搭載し、安心・安全な夜間走行を支援
- ・ロービームでは光が届かない領域の歩行者などを車載センサーで検知してスポットビームで照射する機能により、夜間の安全運転を支援
- ・運転者の好みに応じてヘッドライトの配光の色温度※1を調整でき、夜間の視認性を向上
- ・LED光源の点灯制御により、常にハイビーム走行が可能なADB※2配光を実現し、良好な視界を確保
- ※1光の色を定量的に表すための尺度。色温度が低いほど暖色系、高いほど寒色系の色となる
- ※2Adaptive Driving Beam:配光可変ヘッドランプ
今後の展開
今後、さらなる高効率化・高機能化に向けた研究開発を継続するとともに、当社ヘッドライト用LED点灯装置と組み合わせ、ヘッドライトにおける高機能部品の事業拡大を進めます。