三菱電機株式会社は、「パワーエレクトロニクス時代の電磁ノイズ対策設計を革新する技術の研究開発」と「大型映像表示向け表示制御技術とサイネージシステムの開発」の2件が、平成30年度「第66回電気科学技術奨励賞」を受賞しましたのでお知らせします。
受賞式は、11月14日(水)に学士会館(東京都千代田区)にて行われます。
受賞の概要
1.パワーエレクトロニクス時代の電磁ノイズ対策設計を革新する技術の研究開発 | |
シミュレーション技術の向上により、プリント基板の設計段階におけるノイズフィルターの試作回数低減とコスト削減に貢献したこと、また、新たに開発したデュアルモードチョークで、ノイズフィルターの小型化とコスト削減に貢献したことが評価されました。
具体的な効果は次のとおりです。 |
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・ | プリント基板に搭載されるICなど電子部品への電磁ノイズの伝搬量を最大で25dB低減※1 (当社従来製品のおよそ18分の1) |
・ | 磁束の流れを1つのチョーク※2で制御するデュアルモードチョークの開発により、部品点数を削減し、従来のチョークの体積を48%※3、コストを30%低減※3 |
- ※1当社工場自動化製品の一例
- ※2ノイズフィルターの主要部品
- ※3従来方式(コモンモードチョークとノーマルモードチョークの2種を合わせた設置体積)との比較
受賞者 | 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 | 明石 憲彦 |
白木 康博 |
2.大型映像表示向け表示制御技術とサイネージシステムの開発 | |
大型画面の「リアルタイム表示制御技術※4」において、これまで専用ハードウエアで実施していた表示制御を、汎用PCでも制御可能なソフトウエアで実現することにより、コスト削減に貢献したこと、また、接続された複数の映像表示端末同士で大容量データの再配信を繰り返す「スケールフリー配信技術」を実用化し、短時間※5での配信を実現したことが評価されました。 |
- ※41秒間に60コマ表示
- ※5一例として、3000台の端末に従来方式の5分の1の時間で送信完了
受賞者 | 三菱電機株式会社 情報技術総合研究所 | 椿 泰範 |
前田 慎司 | ||
吉田 浩 |
電気科学技術奨励賞について
公益財団法人 電気科学技術奨励会が電気科学技術に関する発明、改良、研究、教育などで優れた業績を挙げ、日本の諸産業の発展および国民生活の向上に寄与し、今後も引き続き顕著な成果の期待できる人を表彰するものです。
開発担当研究所
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