開発の特長

  1. 海表面の流速から、連続して到来する津波の進行方向(波面)を検出
    • 遠方の海表面の流速をレーダーで観測し、定常流※3を除去した津波の成分を抽出
    • 流速が大きい領域が波面として到来する津波の性質に注目し、複数の波面候補から連続して到来する津波の進行方向を検出
    • 津波の誤検出率を0.1%以下まで低減し、より正確な津波情報を提供
    • ※3

      通常の海流や潮の干満による流れなど

  2. 津波の進行方向に基づく水位推定により、津波の規模をより正確に把握
    • 津波を波面で捉えることにより、津波の進行方向を考慮した津波の方程式(浅水長波理論※4)を水位測定に適用
    • 従来は1m以上あった水位推定誤差を50cm以内に抑え※5、より正確な避難計画の策定を支援
    • ※4

      津波のような波長の長い波の伝搬を表す非線形方程式

    • ※5

      レーダーからの距離50km以内、ただし海面の状態などの観測条件による

開発の概要

  津波監視支援に関する機能 提供情報
今回
  • 流速から定常流を除去し、津波を見える化
  • 連続して到来する津波の波面を検出
  • 津波の進行方向に基づき、水位をより正確に推定
  • 津波の流速情報、進行方向
  • 津波のより正確な推定水位情報
従来
  • 流速から定常流を除去し、津波を見える化
  • レーダーの電波送信方向を津波の進行方向と仮定して水位を推定
  • 津波の流速情報
  • 津波の推定水位情報