悪天候時に先行車検知による自動ブレーキを想定した一例
悪天候時に先行車検知による自動ブレーキを想定した一例

開発の特長

  1. 複数の車載センサー情報を信頼度に基づき選択・統合し悪天候でも高精度に検知
    • 複数の車載センサーが検知した同一対象物の速度・車幅・向き・距離などの時系列データを瞬時に分析し、センサーごとの特性を基に、天候などにより変化する情報の信頼度を推定
    • 複数のセンサーから得た信頼度の高い情報を選択・統合することにより、悪天候時でも高い検知精度を維持
  2. 悪天候でのAEB性能実験で効果を実証
    • 実車を用いて、前方障害物の検知によるAEB性能の実証実験を実施し、前方静止車両に接近する一定条件において、最大時速40km走行時でも衝突回避機能の作動を確認
    • センサーの検知精度が落ちて作動しなかった悪天候時でも、衝突回避機能の作動を確認
    • Autonomous Emergency Braking:衝突被害軽減ブレーキ

開発の概要

  検知手法 性能 環境 作動域
[km/h]
今回 複数センサーで検知した障害物の情報を信頼度に基づき選択し統合 豪雨・濃霧時に
AEB作動
雨量[毎時mm] 80 10~40
霧・視程[m] 15 10~15
従来 予め定めたセンサーの検知分担に基づき障害物の情報を取得し統合 豪雨・濃霧時に
AEB作動不可
雨量[毎時mm] 80 作動不可
霧・視程[m] 15 作動不可