開発の特長
- 独自の2段増幅器構成により広帯域動作を実現し、無線装置の小型化に貢献
- 広帯域動作に適した構成の増幅器と高出力動作に適した構成の増幅器を直列に接続した独自の2段増幅器構成により、従来比※4の2倍以上となる比帯域125%※5の広帯域動作を実現
- 1つのチップセットでS-X帯での送信に対応でき、多目的レーダー・通信システム向け無線装置の小型化に貢献
- ※4
当社開発の広帯域増幅器(2017年9月22日学会発表)との比較
- ※5
広帯域性を示す指標。帯域幅を中心周波数で除した値
- 2チップ協調設計により高出力動作を可能にし、長距離通信の実現に貢献
- 高周波信号の電力損失を最小化するため、増幅器、スイッチ間の接続条件を考慮した独自の2チップ協調設計により、広帯域動作と従来※4と同等の20W級の高出力動作を両立
- 3つの周波数帯での送信ができる多目的レーダー・通信システムにおける長距離通信の実現に貢献
今後の展開
本技術は、気象レーダーや人工衛星など、小型化や広帯域での高出力動作が要求される多目的レーダー・通信システムに搭載する無線装置用の送信チップセットとして、2022年以降の実用化を目指します。