「小型実証衛星2号機」の概要
「革新的衛星技術実証プログラム」は、日本政府の宇宙基本計画で示された「宇宙システムの基幹的部品等の安定供給に向けた環境整備」の一環として、民間企業や大学などが開発した機器や部品、超小型衛星などを軌道上実証する機会を提供することを目的としたプログラムです。「小型実証衛星2号機」は、2018年度にJAXAが公募により選定した部品や機器を搭載する100kg級の小型衛星で、これまでの中・大型衛星よりも短期かつ低コストでの衛星プラットフォーム開発が求められます。本衛星は2021年度にイプシロンロケットで内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から打ち上げられる予定です。
受注の背景と今後の取り組み
現在、数十機以上の小型衛星による編隊を形成し、協調した動作により全世界をカバーして目的を果たす小型衛星コンステレーションが世界中で計画されています。小型衛星コンステレーションを活用したサービスとして、1日に1回地球上の全地域を撮像してデータを販売する新しいデータビジネスや、世界中のあらゆる場所でインターネット通信を提供するサービスなど、民間企業における小型衛星を活用したサービスに対するニーズが高まっています。
当社は「小型実証衛星2号機」の開発を通じて100kg級の小型衛星プラットフォームの設計・製造・運用技術を確立し、多数の開発実績を有する当社の大型標準衛星プラットフォーム「DS2000」と合わせて、今後の多様なユーザニーズに幅広く対応していきます。