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2024.02.13

展示会を通じた九州エリアへの貢献にかける思い

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展示会を通じた九州エリアへの貢献にかける思い 展示会を通じた九州エリアへの貢献にかける思い

企業の課題解決につながる技術や製品を展示する三菱電機グループの展示会。地域の企業とつながる契機とすることを一つの目的として2023年12月に福岡で開催された「三菱電機グループ展示会2023 in 九州」は、どのような思いを宿した内容になっていたのか。

展示会は3つのテーマで

アジアの玄関口と言われる九州の福岡。半導体をはじめIT産業の企業誘致が進むなど、地域をあげた活発な経済活動が進んでいる。福岡市内のイベント会場で、2023年12月に三菱電機グループの展示会が開催された。その中身は、三菱電機やグループ会社の製品や技術を展示し、九州の企業と提携を進め、ひいては九州エリアの経済発展に貢献するのが狙いだ。

今回は、「DXや脱炭素化をサポートし、環境に優しい社会を目指す。」「九州に暮らし、働く人々を支え、安心・安全な社会を創る。」「様々な人と人を繋ぎ、いきいきとした社会を実現する。」という3つのテーマに基づいた製品やソリューションがラインアップ。

今回の展示会に関して、三菱電機としてはどんな思いや背景を持って取り組んだのかを、推進役の三菱電機九州支社 事業推進部企画課の新谷緑裕さん、荒川千那さんのお二人に話を聞いた。

九州エリアに貢献する展示会

左から、荒川千那さん、新谷緑裕さん

ー まずは、お二人の展示会における役割を教えてください。

新谷:九州地区の三菱電機グループ展示会会場の全体設計、計32社に及ぶ出展/協賛会社の統括を担当しています。そのほか、会場のレイアウト作りなども担いました。

荒川:展示会運営や来場者情報管理の効率化のため、来場者管理システムの導入や運用をはじめとした、デジタルマーケティングを推進しています。また展示会全体の企画に加え、社外に向けた広報活動なども担当しています。

ー 今回の展示会では、どんなことを届けたいと考えていますか?

新谷:三菱電機グループが掲げるサステナビリティ経営における5つの課題領域に紐づいた製品・ソリューションを、お客様に知っていただくというのが大きな意義だと考えました。お客様目線で分かりやすいようにどのような展示が良いのかを突き詰めながら、九州ならではの社会課題や情勢、顧客課題などを検討して、地域に即した展示会を目指しました。

荒川:九州の皆様に、三菱電機グループの事業領域の広さや高い技術力を知っていただき、課題解決の可能性を感じて頂けたらと思っています。また、安心・安全の観点から、線状降水帯による大雨などの自然災害が多い九州において、人工衛星を利用した災害現場の状況把握を実現できるよう開発中である最先端技術などもご紹介したいと考えています。

九州を玄関口にして世界とつながる

ー 展示会には、どんな意識を持って取り組まれましたか?

新谷:「どのようにしてカーボンニュートラルに取り組めばいいのか、分からない」というお客様の声もいただくので、三菱電機グループの技術、例えばエネルギーを効率的に利用できる機器やデータマネジメントシステムなど、お客様の課題解決策となるような技術やソリューションを展示しました。お客様一人ひとりの課題の解決を通じて、九州における社会課題解決にも貢献できればと思っています。

荒川:展示会だけで終わらせないことを意識しました。今回は初めて来場者のニーズを把握する仕組みを導入し、事前・事後のお客様アンケートや説明員の方に記入していただく商談メモを活用して、お客様の課題や動向をデータにまとめるなど、展示会以降もお客様の課題に向き合う契機作りとしました。

ー 展示方法や準備において、工夫した点を教えてください。

新谷:スペース設計については、久々にリアルで開催できることから、限られたスペースで多くの展示ができるよう見せ方を工夫しました。お客様の気づきのきっかけになるよう、社会課題に繋がる製品や技術を幅広くご紹介したいと考え、例えば「環境に優しい社会」をテーマとした展示ゾーンでは、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに貢献する製品・ソリューションを展示しました。特に、FAシステム事業本部の「e-F@ctory」については、生産現場からITシステムまでの製品・ソリューションを流れに沿って、お客様が導入イメージをしやすい見せ方を意識しました。

荒川:お客様が来場された際に営業担当者が丁寧にアテンドできるよう、事前にお客様のニーズを把握するべく、来場登録画面に「お客様のご来場目的」という項目を設けました。記入してもらえるのか、という不安はありましたが、多くのお客様にご記入いただき、その温かさに感動しました。回答頂いた内容としては、半導体/自動車関連など日本経済をリードする基幹産業が集積する九州と言われているだけあって、三菱電機の半導体事業やFA製品・ソリューションへの関心度が非常に高く、九州経済の動向をお客様の声を基に改めて把握できた点も印象的でした。

ー 三菱電機が掲げる「Changes for the Better」は、今回のお二人の取り組みのどんなところで体現できたと思いますか?

新谷:コロナ禍を経て、世の中ではオンライン展示会という新しい手段が生まれたことを踏まえ、手探りの状態で今回の展示会を進めることになりましたが、過去の展示会の良いところは残しつつ、時代に沿った展示会にできるよう取り組めたと思っています。

荒川:今回、顧客情報の集約、及び会期中の受付業務における工数削減等を目的に、来場者管理システムを初めて導入しました。自分たちをはじめ社員の中でも慣れない人が多く、導入時は苦労しましたが、関係各社の協力もあり、情報の一元管理や業務効率化を実現することができたことです。
また、どのようにすれば展示会のコンセプトをステークホルダーの皆様に分かりやすく伝えることができるかを考え、当社経営方針をベースとした展示会であることを全面的にPRしたことに加え、案内状/パンフレット等における見せ方を統一することで、企業メッセージとマッチした広報活動を行うことができました。

ー 世界や社会に貢献する、もしくはしたいという思いについてお聞かせください。

新谷:世界という大きなものに対してはスモールスタートになりますが、まずは九州エリアの活性化のために、各企業がサステナビリティ経営をより推進していくことが重要だと考えています。例えば製造業における課題においては、三菱電機グループのFA技術とIT技術を活用することで開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減し、一歩先のものづくりを指向するソリューションを提案するなど、お客様の事業改善のお手伝いを通じて、地域や社会に貢献したいと思っています。

荒川:九州、特に福岡は国際空港や国際拠点港湾があり、アジアからアクセスしやすい立地であることから「アジアの玄関口」とも呼ばれるなど、国内外の結節点でもあります。インバウンド需要や外国人労働者が増加する九州で、地域のサステナビリティ実現に寄与する当社グループ製品・ソリューションを拡販することは、国内外における活力とゆとりある社会の実現に繋がると考えています。

ー 今後の展望を教えてください。

新谷:本展示会を起点として、三菱電機グループ一丸となって、お客様の課題解決により寄り添っていきたいです。

荒川:今回の展示会を通して関係を構築できたお客様に向けて、三菱電機グループが保有する技術・ソリューションを継続して発信するとともに、ゆくゆくはお客様との共創の場も構築していきたいと考えています。

掲載されている情報は、2023年12月時点のものです。

制作: Our Stories編集チーム

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