製作所
コミュニケーション・
ネットワーク製作所
次世代の通信環境を担う
技術開発の要
概要
通信インフラの開発担当として
伝統ある当社無線ビジネスを受け継ぐ製作所であるコミュニケーション・ネットワーク製作所は、1995年、通信機製作所の無線機器や有線機器などの事業部門が独立する形で設立された。1998年からは、通信キャリアや企業官公庁に対する無線及び有線による通信ネットワークのインフラシステム機器やシステムの開発生産を担当。最先端の技術を用い新たな戦略を打ち出している。
光・無線技術で高いシェアを維持
光通信技術、無線通信技術を核とした通信ネットワーク機器・システムにより、国内外の通信キャリアの多様なニーズに即応。最近では毎秒10ギガビットの通信をユーザーに提供する光アクセスシステムや、次世代通信インフラビジネスに対応する新たな無線アクセスシステムの開発に取り組む。また、無線のデジタル化により列車無線のシステム高度化に貢献し、高いシェアを維持。さらに、通信機能、各種連携機能を有する映像ソリューションシステムを始め、幅広い分野のセキュリティーニーズにも対応している。
通信キャリアは新サービスの創出と同時に、次世代ネットワークの構築に取り組んでいるが、同製作所は先行開発して蓄積してきた技術をベースに、更に顧客ニーズに追従した新技術にも取り組むなど、その構築に向け、積極果敢にチャレンジしている。
業務内容
光アクセスシステム、高速大容量光通信システム、無線通信システム(列車無線システムほか)、映像ソリューションシステム
所在地
コミュニケーション・ネットワーク製作所
〒661-8661
兵庫県尼崎市塚口本町八丁目1番1号
コミュニケーション・ネットワーク製作所(郡山工場)
〒963-8586
福島県郡山市栄町2番25号
CLOSE-UP PRODUCTS
安心・安全な暮らしを目でサポート
映像ソリューションシステム
防犯を目的としたセキュリティー用途に加え、画像解析技術を利用したマーケティングへの応用など、監視カメラシステムの活用範囲はますます広がっている。当社はフルHDカメラによる高精細な映像監視や、インターネット回線を経由したスマートフォン・タブレット端末からの遠隔監視など、映像監視技術の革新を進めている。
人々の安心・安全な暮らしを支えるセキュリティー分野での豊富な経験を活かし、今後は顔認証や人物の行動検知などの画像解析技術を活用し、お客様の利用価値を創出する製品・技術の高度化を目指す。
関連リンク:映像監視システム
高速&大容量で通信ネットワークを支える
光アクセスシステム(GE-PON/10G-EPON)
パソコンやタブレット端末、スマートフォン、テレビなど、多様な端末を家庭でインターネットに接続し、ハイビジョン動画を始めとした大容量のコンテンツを楽しむために、FTTH(Fiber To The Home)と呼ばれる光ファイバーを用いた高速大容量通信ネットワークが通信事業者により構築されている。当社は、通信事業者の局舎と家庭を結ぶ「光アクセスシステム」で国内市場をリードしている※。
近年では、従来1Gbpsの速度に対し、最大10Gbpsの高速インターネットサービスを提供できる家庭内装置(ONU)もラインアップ化するなど、快適でゆとりある社会の実現に貢献している。
- ※
- 2023年11月現在、国内PON用OLT、ONUにおいて、当社調べ
関連リンク:通信キャリアネットワーク
様々なIoTソリューションを実現
IoTシステム対応通信ゲートウェイ
既存の設備や機器の稼働データをインターネット経由でクラウドにつなぎ、運用最適化や予防保全を行うIoTシステムの導入が増加している。
当社はお客様のニーズに応じたアプリケーションを実行でき、高いセキュリティー性能をもった製品を提供している。
低炭素社会の実現に貢献
スマートグリッド用通信システム
地球環境問題への対応のため、世界各国で太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーの導入と転換(電化)が進められている。これらのエネルギーによって電力を安定的に供給するにはスマートグリッドが不可欠となる。スマートグリッド関連システムの中の通信系ネットワークシステム関連機器を担当し、低炭素社会の実現に貢献している。
高速・大容量の基幹ネットワークを構築
WDM(波長分割多重)システム
5GやFTTHサービスの普及に伴い、通信事業者のネットワークにも更なる高速・大容量化が求められている。WDMシステムは、光ファイバーでの高速・大容量伝送を可能とし、通信事業者のニーズに応える。
また災害・障害発生時の通信経路切替え機能により、ネットワークの安定性・信頼性にも寄与する。
高品位な無線インフラで列車の安全・円滑な運行に貢献
デジタル列車無線システム
低炭素化社会の実現に向け世界的に鉄道の重要性が見直されている。当社は最新のデジタル列車無線技術により、高品位な地上―車上間の情報通信システムを提供し、列車の安全で円滑な運行に貢献している。
さらに無線システムを応用した無線式列車制御システムや、キャリア通信を活用した列車の状態監視や車内サービスにも取り組んでいる。
TOPICS
歴史
コミュニケーション・ネットワーク製作所の歴史は、1953年の無線機製作所に遡ります。2002年に現在の名称になり、当社無線ビジネスの伝統を受け継ぐ製作所として、世界の通信インフラを支えています。
地域コミュニケーション活動
コミュニケーション・ネットワーク製作所では、伊丹地区・郡山地区ともに、毎年夏祭りを開催しています。伊丹地区では、同地区内の他製作所と合同で「ふるさと祭り」を開催し、新入社員による地域の子供向けイベントや、芸能人のステージ、豪華景品が当たるお楽しみ抽選会など、楽しいイベントが目白押しです。郡山工場の夏祭りでも、クイズ大会や社員の有志によるバンド演奏など、地元の皆様に楽しんでもらっています。
所内イベント
毎年、社員相互のコミュニケーション強化施策の一環として、所内スポーツ大会を開催しています。所長から新入社員までの大勢が参加し、スポーツを通じて交流を深めています。普段は見られない好プレー、珍プレーがあり、大いに盛り上がります。
その他
コミュニケーション・ネットワーク製作所の郡山工場は、太陽光発電システムやLED照明の導入により、エコファクトリーとして注目されています。今後もコミュニケーション・ネットワーク製作所の生産拠点として、三菱電機の通信事業を支えていきます。