サイリスタ

1960年代のパワーエレクトロニクスの近代化の中心的な役割を果たした大容量サイリスタは、高耐圧化と大電流化が進みました。1980年代には自己消弧機能のない逆阻止サイリスタから、 直流回路でもゲートに負の信号を与えることでオンからオフ状態に移行する自己消弧形のGTO(Gate Turn off)サイリスタへと進化しました。さらにGTOサイリスタの基本構造を継承し、 ゲートのインピーダンスを大幅に低減したGCT(Gate Commutated Turn off)サイリスタは、高速動作と高いターンオフ性能を実現しました。

■GCTサイリスタは、6,000V~6,500V / 400A~6,000Aをラインアップ
■GTOサイリスタは、2,500V~4,500V / 1,000A~4,000Aをラインアップ
■高圧逆阻止サイリスタは、12,000V / 1,500Aをラインアップ

特長

SGCT(Symmetrical Gate Commutated Turn off)サイリスタユニットは、逆電圧阻止能力を持つGCTサイリスタであり、最適設計されたゲートドライバーを一体化したことで、SGCTサイリスタの性能を引き出すとともに、システム設計負荷の削減に貢献します。

  • 高耐圧・逆阻止形の実現: 定格電圧:順方向/6,500V、逆方向/6,500V
  • サイリスタの特長である低オン電圧により、電力損失を低減
  • 高圧遮断器、電流形インバーター応用に最適

    主な用途

    • 大電力インバーター
    • 周波数変換器
    • SVG(無効電力補償装置)
    • BTB(電力系統連携装置)
    • 高圧遮断器

    機能別一覧表

    機種 定格電流 定格電圧
    2.5kV 4.5kV 5.0kV 6.0kV 6.5kV 12kV
    GCT SGCTサイリスタユニット 400A
    800A
    1500A
    GCTサイリスタ 6000A
    GTOサイリスタ 1000A
    2000A
    3000A
    4000A
    逆阻止サイリスタ 1500A

    ラインアップ

    ドキュメント

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    HVIGBTモジュール