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南海電鉄で行く高野山・熊野古道
奥深く険しい自然に恵まれた紀伊山地を抱える稀有な土地—和歌山。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されたことから、国内外問わず、大勢の観光客が訪れる人気エリアとなっています。
今回、和歌山県に程近い関西の空の玄関口・関西空港を出発地点に、高野山、熊野古道をめざしながら、和歌山エリアと共に歩んできた三菱電機のビジネスや地域貢献活動をご紹介します。
※このページに記載されている情報は、2017年9月公開当時のものとなります。
奥深く険しい自然に恵まれた紀伊山地を抱える稀有な土地—和歌山。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されたことから、国内外問わず、大勢の観光客が訪れる人気エリアとなっています。
今回、和歌山県に程近い関西の空の玄関口・関西空港を出発地点に、高野山、熊野古道をめざしながら、和歌山エリアと共に歩んできた三菱電機のビジネスや地域貢献活動をご紹介します。
※このページに記載されている情報は、2017年9月公開当時のものとなります。
和歌山営業所 所長谷口 俊悟
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観光資源が豊富な和歌山県には、関空国際空港から難波(なんば)を経由して多くの外国人観光客が押し寄せています。今回、和歌山生活2年目の谷口が、南海電気鉄道の新型車両に採用された「トレインビジョン」と、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の主なスポットを紹介します。
関西支社
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重電システム・産業メカトロニクス・情報通信システム・電子デバイス・家庭電器等、ほぼ全分野について関係会社とも連携しながら、関西エリアで営業活動を展開しています。
地域に根づいて活動を続ける、
和歌山営業所
和歌山営業所は、1984年4月5日に開設されて以来、和歌山県下の三菱電機グループの総合窓口として地域密着営業を展開しています。官案件への入札対応の他、製造業・建設業・ホテルを中心としたサービス業等あらゆる三菱電機ユーザーに対する提案活動を推進しています。
旅の原点を訪ねて
2004年に世界遺産に登録された、「紀伊山地の霊場と参詣道」。文化遺産でありながら、滝や岩、森林、川など自然景観を多く含む資産として、ヨーロッパをはじめ、北米、オーストラリアなどの国々さらには中国、台湾、韓国といったアジア圏などの海外からの観光客も急増しており、昨年は和歌山県の観光客数は過去最高を記録しました。
古(いにしえ)より、熊野の地を参詣することを「熊野詣」といい、歴史的にも熊野は神仏が宿る特別な地域として参詣の対象となってきました。こうした聖地・霊場を詣でる巡礼は、日本人の“旅”、観光の原点ともいえます。今回は、その始まりといわれる熊野詣の参詣道である熊野古道や高野山をめざします。
関西国際空港から旅をスタート!
関西国際空港は、関西エリアの空の玄関口として、毎年、2000万人を超える国内外の利用客を集めています。
アジア圏に近いこともあり、中国・韓国などからの旅行客の姿もかなり見かけます。
空港に乗り入れている南海電鉄の「関西国際空港駅」を起点に旅をスタートし、なんば駅経由で高野山へ向かいます。
南海電鉄 4ヶ国語対応トレインビジョン
乗車した南海電鉄の新型車両8300系には、三菱電機の液晶ディスプレイ式車内案内表示器「トレインビジョン」が採用されています。
海外からの旅行客向けの路線案内として4ヶ国語(日・英・中・韓)に対応しており、消費電力も大幅に削減、省エネにも貢献しています。
なんば駅の再開発
なんば駅の隣接地にて進められている、「新南海会館ビル(仮称)」の建設。ここは地上30階・地下2階の難波街区の中核をなす複合型のオフィスビルとして、平成30年9月竣工を目指して工事が進んでいます。この新南海会館ビル(仮称)には三菱電機の昇降機・空調機・受変電設備が納入される予定です。今からオープンが楽しみです。
それでは、再び南海電鉄に乗って、高野線の終点「極楽橋駅」で高野山ケーブルに乗り換え、「高野山駅」を目指します。
高野山全体が、お寺の境内!
高野山駅に降り立つと、周囲を荘厳な山々に囲まれた海抜約1000mの高峰は深い森に覆われ、辺りを冷んやりとした空気が包み込んでいます。欧米からの旅行者の姿をよく見かけ、人気の高さが伺えます。
ここからはバスで、高野山の中心部へ向かいます。
高野山は、平安時代、816(弘仁7)年に弘法大師の名で知られる真言宗の開祖・空海によって開かれた真言密教の聖地で、2015(平成27)年に、開創1200年を迎え、高野山全体が「一山境内地」としてお寺の敷地となっています。広大な境内には、数々の名所が点在しており、弘法大師の御廟がある奥之院、高野山のシンボル・根本大塔がそびえる壇上伽藍を二大聖地に、高野山真言宗の総本山である金剛峯寺など、なんと117ものお寺が存在します。
自然と信仰がつくる参詣道、
熊野古道
静寂に包まれた苔むす道が続く熊野古道は、京都をはじめ日本各地から“熊野本宮大社”“熊野速玉大社”“熊野那智大社”“那智山青岸渡寺”“補陀洛山寺”という熊野三山へと通じる長い参詣道です。
高野山、熊野古道を抱える紀伊山地は、標高1,000〜2,000m級の山々が連なり、豊かな森を湛えた山岳地帯です。
実際に歩いてみると、その奥深い森の佇まいに、古代の神話の時代から神々の宿る特別な場所として神聖視され、神的な能力を身につけるための修行の場・霊場と見なされてきたこともうなずけます。
平安時代になると、神仏習合(日本の土着の神道と仏教信仰が結びついた信仰)と浄土信仰の隆盛により、熊野の深い森に覆われた山々を“浄土”に見立て、皇族や貴族が熊野に参詣するようになり、それが熊野詣の始まりとなります。熊野三山を参詣することを熊野詣といいますが、室町時代以降になると、これが武士や庶民の間に広まり、“蟻の熊野詣”といって蟻の行列に見立てられるほど大勢の参詣者が訪れたといいます。さらに江戸時代には、「伊勢に七度 熊野に三度」と表現されるように、お伊勢参りとともに広く庶民の間に浸透し、全国から参詣客が集まったといいます。
最近では、ミシュランの観光ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン第4版」(2015年6月発行/Michelin Travel Pubns)でも、「高野山」「熊野古道」「熊野三山」は最高評価の三ツ星を獲得しており、世界にも注目されています。
熊野古道沿いには、九十九王子と呼ばれる数多くの王子社があり、参詣する者は、王子社を巡拝しながら、険しい参詣を続けたそうです。王子社は熊野の御子神が祀られている場所でもあり、参詣者にとっては休憩所の役割もあったようです。
「道普請(みちぶしん)」を実施しました!
三菱電機「冷熱システム製作所」(和歌山市)の新入社員研修の一環として、熊野古道中辺路において、雨水により侵食された箇所を補修するため土を搬入する「道普請」が行われました。
これは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全と活用を図る目的で実施されている和歌山県の取組み「10万人の参詣道環境保全運動」に賛同した取組みです。今年で5回目の参加となり、和歌山県から感謝状をいただきました。
私も実際に道普請が実施された道を見ることができました。しっかりと固められ、木材できれいに補修された道は安心して通ることができました。
プロジェクトME 冷熱システム製作所編
冷熱機器の開発現場を徹底解明!
「道普請」を行っている三菱電機「冷熱システム製作所」(和歌山市)は、空調冷熱分野の先進の技術・ソリューションを有する製作所です。プロジェクトMEでは、製作所の様子を動画でご覧いただけます。
プロジェクトME 冷熱システム製作所編
今回、和歌山の豊かな自然と歴史の奥深さに触れ、魅力を実感することができました。
地元・和歌山に寄り添いながら、その魅力を国内外に発信し、さらに多くの人に訪れてもらえるよう、ビジネスや暮らしに貢献していきたいと改めて感じました。これからも和歌山のために何ができるのか、地域を見つめながら仕事に取り組んでいきたいと思います。