株式会社 川本製作所様
三相モータ、インバータ、LED照明
高品質・高効率な製品づくりのために、優れた駆動機器を。
省エネを意識した製品と生産拠点で、これからも社会環境に貢献していく。
今回は三菱電機 中部支社と、中部三菱電機機器販売が一体となって、東海エリアに生産拠点を置くポンプメーカー川本製作所様に三相モータ、インバータなどの駆動機器、およびLED照明を提案し、ご採択いただいた事例の紹介です。
対談出演者のご紹介
-
株式会社川本製作所
取締役 経営企画室 室長
川本彰三 様 -
中部三菱電機機器販売株式会社
取締役 営業本部副本部長
矢崎知紀 -
三菱電機株式会社 中部支社
副支社長
片山修一
私たちの生活に欠かせない“水”を供給するインフラ、それがポンプです。一般家庭から浄水場や下水処理場、ビルの水道・消火設備だけでなく、美術館などの観光施設、複合施設といった、人が活動する場の裏側には必ずポンプが重要な役割をもって稼働しています。川本製作所様は大正8年、名古屋市中区において家庭用ポンプの製造をスタートされました。現在では家庭用はもちろん、空調・衛生設備用まで、幅広い分野の汎用ポンプを手がけられています。
東京スカイツリー®、モード学園スパイラルタワーズ、JR博多シティなど、各地のランドマークともなる数多くのインテリジェンントビルへの納入実績をもつ、ポンプのリーディングカンパニーとして躍進を続けていらっしゃいます。
- 所在地:
- 本社:名古屋市中区大須四丁目11番39号 電話052-251-7171(代表)
岡崎工場:岡崎市橋目町御領田1番地 電話0564-31-4191(代表)
土岐工場:岐阜県土岐市土岐ヶ丘4丁目6番2 電話0564-31-4191(代表)
1946年、名古屋で創業し、現在は三菱電機の100%子会社として愛知・岐阜・三重の東海三県を拠点として事業を展開。工場の自動化や省エネを支えるファクトリーオートメーション機器を中心に、受変電設備・半導体まで製造業企業様の“ものづくり”を支える製品・サービスを提供。
- 所在地:
- 名古屋市昭和区鶴舞2丁目18番1号 電話052-889-0021
導入事例
中部支社エリアで製造された三菱電機製品は、同じ中部地区の企業様に多く導入いただいています。
また、三菱電機も中部地区で製造されている優れた製品を積極的に導入しています。
- 1三菱電機 名古屋製作所でインバータを製造。
三菱電機 名古屋製作所・新城工場で三相モータを製造。 - 2川本製作所様 岡崎工場・土岐工場でポンプを製造。
- 3三菱電機 名古屋製作所で川本製作所様のポンプを採用。
- 1三菱電機照明 掛川北工場・掛川南工場でLED照明を製造。
- 2川本製作所様 土岐工場でLED照明を採用。
生活の向上、産業の発展を支える「ポンプ」は、重要なインフラのひとつ
- 片山:
- 大正8年に手動ポンプの製造・販売をスタートされたそうですが。
- 川本:
- 創業者 (かわもとせいぞう)が、当時主流であった陶製・木製のポンプでは量産性もなく、輸送にも難があるということで、一体鋳造の鋳鉄製「共柄ポンプ」を開発・販売したのが始まりです。
当時としては画期的な製品で、数々の特許を取得しました。当時は戦後の混乱期でしたので、人々は水にも困っていたでしょう。そんな人々を助けたいという想いもポンプという分野に携わった理由のひとつではないかと思います。
- 片山:
- そこから現在に至るまで一貫してポンプを製造されていらっしゃるわけですが、御社の製品の特長について教えていただけますか?
- 川本:
- 「ポンプ」というものは、建物、社会環境の変化に遅れることなく、進化し続けなければならない、常に状況に即応した製品であり続けなければならないという責務があります。ですから私たちは市場やユーザーのニーズに敏感に対応し、ユーザー視点から考えられた最適な機能、性能を備えた製品をご提供しています。
近年の特長としては、数年前から掲げている「Comfort Earth(コンフォートアース)」という企業活動のもと、高効率で小形・軽量+CO2も削減できる省エネ化の実現などに優れた製品を製造しています。
- 矢崎:
- 東京スカイツリー®をはじめ、モード学園スパイラルタワーズなど、建物が高層・大型・複雑化していく中、機能性やパワーの向上とともに省エネ化を実現していくのは、並大抵の技術ではできないことですね。
- 川本:
- 私たちには長きにわたりポンプの製造で培ってきた知見と技術をもっていることが、大きな強みだと思います。昨今増加している超高層ビルには、省エネはもちろん、給水負荷変動時にも安定した給水が可能な最大6台運転ロータリー制御を備えた「ポンパー KVF」という製品を納入しており、お客様からもご満足いただいています。さらに、営業面におけるマンパワーも当社の強みと自負しています。当社のようなメーカーは代理店を通じてエンドユーザー様へ製品を届けるのが一般的ですが、私たちは全国に営業所を構え、約400名の営業スタッフがエンドユーザー様へダイレクトにサービスを提供しています。個々のお客様を手厚くフォローするためにも直販にこだわっているのです。
- 矢崎:
- 確かに“現場に近い”ことは御社の大きな強みですね。弊社も御社の顧客本位の姿勢には勉強させていただいております。2019年には節目の100周年を迎えられるわけですが、その背景にはそういった優れた企業文化、企業風土があるように感じています。
- 川本:
- ありがとうございます。当社には、創業からつねに独自の製品開発で時代をリードしてきた、という自負があり、すべての社員に“挑戦し続ける”フロンティア精神が根づいているのだと思います。さらに産業や文化の発展には欠かせない重要なインフラを担っているという責任感が、より一層その姿勢を強くしていると考えています。創業者はよく「一社一業」「一人一行」という言葉を口にしていたと聞いています。いたずらに多業種展開することなくポンプという分野に特化し、そこに専心する社員を家族のように大切にしてきたからこそ、100周年という節目が見えてきたのではないかと考えています。
高品質な製品には高機能・高性能な駆動機器(IPM等高効率モータ、インバータ)が
欠かせない
- 矢崎:
- 私たちにとって、市場から評価を得ている御社のポンプに三菱電機製の三相モータ、インバータなどの駆動機器をご採用いただいていることは、大変嬉しいことです。
- 川本:
- 電力をモータの回転力に変換する、エネルギー変換時の発熱(ロス)を1~2%減らすだけで、実は大きな電気料金の削減に繋がります。つまり高効率なモータは、私たちの目指す省エネ、高機能な製品には欠かせない駆動機器ですから、最適な駆動機器を常に模索しています。その中で三菱電機さんが実績のある信頼性の高い製品をつくられていることを知り、ご相談させていただきました。
- 片山:
- 目に留めていただいて光栄です。たしかに私たち三菱電機は、社会の電力消費の多くをモータが占めていることを意識しています。そこで高効率なモータ、インバータによって、これからの社会全体の省エネ化に寄与していきたいと考えて駆動機器の開発・製造にあたっております。
- 矢崎:
- 川本製作所様の省エネブランド「e-star(イースター)」には三菱電機製インバータを数多くご採用いただいておりますが、インバータ制御によってモータの余剰回転を防ぐことも省エネ性を向上させるためには不可欠ですね。
- 川本:
- その通りです。製造・開発の担当からは、電流を測る精度の高さや信頼性において評価が高いようですよ。
- 矢崎:
- ありがとうございます。ポンパーKVFにご採用いただいているIPMモータは三相モータを省エネ性能で上回り、かつ高出力で、省スペースにも寄与するものです。御社製品の心臓部ともいえる駆動機器に対して高い評価をいただけることは非常に光栄です。
- 片山:
- 御社には駆動機器ばかりでなく、2016年5月に稼働された土岐工場に三菱電機のLED照明を導入いただきました。重ねて感謝申し上げます。
- 川本:
- それは三菱電機さん、中部三菱電機機器販売さんの営業姿勢に当社の社員も誠実さを感じとったからではないかな(笑)。もちろん土岐工場は稼働してやっと一年経ったばかりですから、従来との比較や費用対効果は、まだ結論をだせていません。しかしながら地球環境に貢献しようと全社で取り組む中、生産拠点の省エネ化も大きな課題なのです。ですから工場における照明もしっかりと検討した結果です。これから消費電力データなどを精査して、良い結果がだせることを期待しています。当社の目指すところは “他社に先駆けた優れた製品” で差別化を図り、産業の発展と生活の向上、地球環境に貢献することです。その実現のために、これからもご協力いただきたいと思います。
- 片山:
- 製品の使い勝手や、今後のご要望など、これからもどんどんご意見をいただければと思います。東海エリアは古くからモノづくりの盛んな地域であり、弊社においても名古屋、稲沢、中津川、静岡と4つの工場を構える中心的な生産拠点となっています。今後も同じ“モノづくり企業”である川本製作所様のお取り組みから、私どもも勉強させていただきます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
- 矢崎:
- 川本製作所様の妥協しない開発への取り組みは、私たちが学ばなければいけないことが数多くあり、こうしてお取引きさせていただいていることに感謝しています。これからも共により良い製品づくり、社会への貢献に向けて頑張ってまいりたいと存じます。今後ともご指導いただけますよう、よろしくお願いいたします。
- 片山:
- 本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました。
お問い合わせ先
お問い合わせの内容に応じ、各担当が対応をいたしております。以下の窓口よりお問い合わせください。