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中部支社
ビジネス・導入事例

株式会社ブローチ研削工業所様

大型ワイヤ放電加工機「MV4800S D-CUBES(Z810仕様)」

高さ800mmまでの厚物・長尺加工による新たな加工領域への挑戦!

  • 9: 産業と技術革新の基盤をつくろう

導入の経緯

同社では、ワイヤ放電加工、形彫放電加工、細穴放電加工、研削加工、レーザ加工、ブローチ再研磨加工を主な事業内容とし、精密ベアリングメーカー、自動車関連メーカー、地元の金属メーカーなど、幅広い産業分野のお客様に対して、高品質な製品とサービスを提供されています。これまでは当社ワイヤ放電加工機「FA30V Advance」を用いて高さ約650mmまでの加工に対応されておりましたが、近年では700mm前後の加工のご相談も増加傾向にあり、そうしたニーズに応えるべく800mmまでの厚物・長尺を加工できる大型ワイヤ放電加工機「MV4800S(Z810仕様)」を採用いただきました。

  • 海外ではドイツに3台、米国に3台納入実績があるものの、国内では同社が初。

詳細はこちら

当社メカトロニクス情報誌「MECHATRO+」Vol.19より抜粋

ソリューション

放電加工とは、加工対象物と電極の間に電圧をかけて放電させ、その熱エネルギーで加工対象物を除去する加工法で、放電加工機には、ワイヤ放電加工機・形彫放電加工機・細穴放電加工機の3種類があります。ワイヤ放電加工機は、細い金属線(ワイヤ)を電極として使用し、電気放電を利用して金属を切断・加工する機械で、初級者から熟練者まで複雑な加工形状を容易に作成することができます。
今回採用いただいた「MV4800S」は、独自技術の搭載と電源制御の改良により、重電、航空機、自動車などの大型部品や金型加工の生産性と精度が向上しました。また、Z810仕様は、高さ800mmまでの加工が可能となり、より厚物や長尺な部品の加工ができるようになりました。
同社からは、±10マイクロメートル(㎛)オーダーの加工精度が実現可能な点や海外製ほかメーカーに比べ仕上げが速い点、交換部品の値段が安いためメンテナンス費用を抑えることができる点を評価いただきました。

ワイヤ放電加工とは?

  1. 加工液中(水/油)で、ワイヤ線とワークの間に放電(火花)を発生させ、熱により材料を溶かしながらイトノコの様に輪郭形状を加工します。
    電気さえ通れば素材の硬さ、厚さ関係なく精密な加工が可能です。
  2. 非接触加工のため、高精度な加工が可能です。
放電加工機の原理イメージ
ワイヤ放電加工イメージ①
ワイヤ放電加工イメージ②
ワイヤ放電加工の様子

MV4800S(Z810仕様)機械写真

導入効果

同ワイヤ放電加工機の導入により、従来の機械では対応できなかった600㎜~800㎜の加工が可能となり、同社が得意とする大型ワークの加工対応力が更に強化されました。これにより、幅広い業界から寄せられる大型の試作部品や金型の加工ニーズに柔軟に対応できるようになり、注文実績も増加傾向にあるとのことです。

製品写真一例
全長800㎜の上下異形状サンプル
スプラインゲージ
  • スプライン(自動車や航空機などの動力を伝達する部品に採用されている機構)の形状を検査するための専用工具。精密な測定と正確な判断を可能にすることで、製品の品質管理に貢献。

お客様情報

お客様名
株式会社ブローチ研削工業所
所在地
〒433-8102 静岡県浜松市中央区大原町418-1
会社HP
https://www.bkk-hamamatsu.co.jp/
外観

お問い合わせ先

お問い合わせの内容に応じ、各担当が対応をいたしております。以下の窓口よりお問い合わせください。