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神奈川支社
ビジネス・導入事例

京浜急行電鉄株式会社様

京急電鉄×三菱電機の地域課題解決

駅舎補助電源装置(S-EIV®)導入と
沿線地域活性化を目指した共創活動

  • 7: エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 9: 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11: 住み続けられるまちづくりを
  • 13: 気候変動に具体的な対策を

神奈川-東京を結ぶ主要路線として地域の皆様に親しまれている京急電鉄様には、車両用電機品をはじめ当社製品を多数ご採用いただいています。お互いに推進する「サステナブルな社会の実現」に向けて、一層の「省エネ」推進や「沿線地域の活性化・価値向上」を目指した共創活動をおこなっています。

今回は京急グループ本社と併設されている京急ミュージアムを訪問し、当社のソリューションと共創活動についてお話を伺いました。

電力を無駄なく活用するエネルギー活用ソリューション

駅舎補助電源装置(S-EIV®)導入

鉄道向け省エネ提案について、三菱電機神奈川支社交通部 神原さんに伺いました

三菱電機は家電製品やFA製品だけでなく、鉄道事業を支える電機製品を多く製造しており、車両・駅・車両基地・路線の4つの分野でエネルギー管理・省エネ化に貢献するソリューションを提案しています。

その中で、京急様に導入した駅舎補助電源装置『S-EIV』は、鉄道車両がブレーキをかけた時に発生する回生電力を駅舎内の照明や空調・エレベーター等に供給することができる製品です。これにより、駅舎の電力を補うことができ、事業全体としてエネルギー運用の効率化を図ることができます。

S-EIV導入に関して、当時電力課で担当として計画を進められた、京急電鉄 鉄道本部 施設部 金沢変電区 区長 井形様にお話を伺いました。

京急では全社で再生可能エネルギーの利用を行うなど、環境に配慮した事業に力を入れています。その中で、電車がブレーキをかけたときに発生する回生電力を、付近で加速する電車へ供給することで、省エネ運行に努めてきました。しかし、付近に加速する電車がいないとき、せっかく発生した電力は無駄になっていました。

今回、『S-EIV』を導入することで近くに電車がいないときには、駅の設備等に電力を供給することができるようになり、無駄なく回生電力を利用することができるようになりました。

事前シュミレーション通りの結果が出ており、導入した変電所の業務用電力(駅設備や信号設備用の電力)の約10%を賄うことができています。

お二人に持続可能な社会実現にむけたお互いへの期待をお聞きしました。

【京急 井形様】
京急と三菱電機さんは昔から長いお付き合いを続けさせていただいています。京急の事業活動に直結する製品だけでなく、地域沿線の省エネやサステナビリティに関することにも、今後とも協力し、共に活動していきたいと考えています。

【三菱電機 神原さん】
おっしゃる通り、2社の関係は古い歴史があり、それだけ当社へ信頼をいただけていると実感しています。当社は今回納入させていただいたS-EIVをはじめ、エネルギーマネジメントに関する様々な製品やサービスを持っています。それだけでなく、ここ横浜をデジタル拠点として位置づけ、新たな活動をスタートしています。これまでに築いてきた信頼関係をベースに、新たな課題解決に向けて積極的に意見交換を行いながら共に挑戦していきたいと考えています。

沿線地域の活性化をテーマにした共創活動

デザイン思考ワークショップの開催

三菱電機と京急様では、昨年、沿線価値を共に創る活動として、おとくきっぷ(企画乗車券)をテーマにした共創活動を実施しました。共創活動では、神奈川県大船に位置する当社拠点「統合デザイン研究所」で活躍するデザイナーが活用するフレームワーク「デザイン思考」を用いて、グループワーキングを実施。三菱電機社員とともに、共創活動に参加された新しい価値共創室の皆様へお話しを伺いました。

「京急電鉄 新しい価値共創室 沓澤様/芹澤様/字引様(正面左から)」

京急は交通インフラ事業という社会的使命を担う反面、ユーザー視点に立つことが苦手な社風があります。そのため、ユーザー視点にたってサービスの課題やニーズを発見・解決していくデザイン思考は、今後の当社サービスをどうすべきかを考える良いヒントになりました。

また、「新しい価値共創室」が掲げている共創には様々な意味が込められており、当社グループ内だけではなく、社外のステークホルダーとの関係も含まれております。ちょうど当社が新しい価値共創室を設置し、社外との共創活動にも取り組みたいと考えていたタイミングにこのような場に参加できたことを嬉しく思いますし、非常に価値のある活動でしたので、継続して取り組んでいければ良いと思います。

【(写真 中央)三菱電機 統合デザイン研究所 鶴さん】

京急様は本当に積極的にアイデアを出していただき、非常に盛り上がった共創活動でした。アイデア出しのために用意した付箋はあっという間になくなってしまい、大変驚きました。

キラキラと目を輝かせて活動される皆さんをみて、当社社員も大きな刺激を得ることができました。
今後もこのような両社間の連携を継続して、よりよい社会を共に形創っていきたいです。

今回ご紹介した京急電鉄様との活動を始め、三菱電機神奈川支社は、神奈川エリアで活躍される多くの事業者様とともに、様々な地域課題の解決と持続可能な社会の実現に向けて取組んで参ります。

京浜急行電鉄株式会社

沿革

京急電鉄様は、明治31年に大師電気鉄道株式会社として創立され、関東で初めての電車の運行を開始されました。その後、社名を京急電鉄と変更し、『京急』の略称で東京-神奈川を結ぶ主要路線として地域の皆様から親しまれています。

お問い合わせ先

お問い合わせの内容に応じ、各担当が対応をいたしております。以下の窓口よりお問い合わせください。