『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
試写会に行ってきたのは…
編集部員 Y(男性)
大学時代は、経営学を専攻していました。今のところその経験は活かせていません。
というよりも、もう少し真面目に講義を受けておけば良かった…と後悔しています。
編集部員 S(女性)
経済には全く興味がありませんでしたが、最近老後の生活が気になり始めて、マネーセミナーに通うことにしました。
投資などの金融商品について、いちから勉強し、ひそかに華麗なる大逆転を狙っています。
S今回の試写会レポートは、3月4日(金)から公開の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』です。
Yアカデミー賞でも作品賞や監督賞など5部門にノミネートされている、今大注目の作品ですね。
Sまずは、あらすじからご紹介しましょう。
2005年、金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベール)は、返済見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品“サブプライム・ローン”が数年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があることに気付くが、その予測はウォール街の銀行家らからは全く相手にされずにいた。そんな中、マイケルは“クレジット・デフォルト・スワップ”という金融取引に目をつけ、ウォール街を出し抜くことを画策する。同じ頃、若き銀行家ジャレッド(ライアン・ゴズリング)は、マーク(スティーブ・カレル)を説得して、クレジット・デフォルト・スワップに大金を投じるべきだと勧める。また、伝説の銀行家であるベン(ブラッド・ピット)は、2人の計画に自らのコネクションを使って、彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。そしてついに2008年、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れる―。
Yウォール街を舞台にしたこの映画、リーマンショックをめぐる真実の物語です。Sさんは経済に興味ありますか?
S私、株とか経済関連には全然興味がなかったんで、正直なところ映画の内容を理解できるか不安がありました。
Y僕もそれほど経済に興味がある方ではないんですが、ネタとしてはリーマンショックを題材にしているので、比較的最近の話ですよね。自分の国のいわゆる失敗ネタを映画化してしまうところがいかにもアメリカらしいです。
Sサブプライムローン(低所得者向けに貸し付けた住宅ローン)というシステムがいかにして、世界的な金融破たんを招いていったのか…。‘世紀の空売り’といわれた取引とは…というところがポイントなのですが…。
Yそう聞くとなんだか難しそうな話に思えるのですが、映画の中では、要所要所でその仕組みをカジノや料理に例えながら、解説をしてくれるので思いのほかわかりやすかったですね。
Sそうそう、あれでかなり助かりましたよ。私みたいな初心者でも理解できました。
Yこの映画は100年に一度と言われた世界金融危機の到来を予見した、4人の男たちを中心に展開していくのですが、どの人物も個性豊かでしたね。
S中でも、医師の肩書を持ち、ヘヴィメタ好きの資産運用家マイケルを演じるクリスチャン・ベールは、異彩を放ってました。
Y僕は、ブラット・ピットが演じる若きトレーダーを後押しする冷静沈着な元銀行家のベンが印象的でした。金融業界に絶大な影響力を持ち、その上あの豊富なコネクション、僕にもあったらな…と(笑)
Sそんな彼らは、アメリカが好景気に浮き立っていた時に、いち早く経済の崩壊を見抜くのですが、誰からも賛同を得られない。それでも自分を信じて突き進む。その判断力と決断力がすごい!
Y私たちは、リーマンショックという事実を既に知っていますが、あの段階でまさに彼らは、一世一代の勝負に出ようとするんですよね、勇気あるなぁ。
Sそのあたりの人間模様をドラマチックに、そしてスリリングに描いているところが面白いです。
Yやっぱり成功する人は、失敗を恐れずチャレンジするんだなとつくづく思いました。
Sそうですね。私も人生の大逆転、狙っちゃおうかな~?
Y‘世紀の空売り’じゃなく‘空振り’にならないように祈ってます(笑)
次回もお楽しみに!